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2005年07月26日19時35分
米紙ニューヨーク・タイムズは25日、米政府が当初、衛星写真に基づいて核実験用とみていた北朝鮮北東部のトンネルについて、米中央情報局(CIA)は今年4月26日の段階で米議会に、核実験の可能性は低い、との見通しを伝えていたと報じた。
米政府は当初、中国や日本などに北朝鮮が核実験をする兆候があると伝え、中国側に6者協議の再開を北朝鮮に促すよう求めていた。核実験の兆候については、米紙ウォールストリート・ジャーナルが4月22日に、米政府が同21日に中国に情報を「緊急連絡」として伝えたと報じて関心を集め、ニューヨーク・タイムズ紙も5月6日付でトンネルでの活動を理由に核実験の準備が本格化していると報じていた。
この情報について、衛星写真の分析の誤りやデータ不足から生じたミスで、外部に伝えるべき情報ではなかったという。今回の記事では、5月の記事が事実上誤りだったとして、その経緯を検証した。
CIAは、実験をすれば中国を怒らせることになる上、西側との対決がエスカレートしかねないとして、政治的な分析からも実験の可能性は低いと判断していたという。
http://www.asahi.com/international/update/0726/010.html