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ワケの解らぬ恐怖感のみが進行する?(殺害されたブラジル青年についての不可解)
(写真は昨日ロンドン市警に殺害されたブラジル人Jean Charles de Menezes)
http://newsimg.bbc.co.uk/media/images/41336000/jpg/_41336577_victim203.jpg
私にもブラジルに移住した親族がおり、数年前にその縁者(日系ではなくポルトガル系だが)がバルセロナに来た際に宿を貸したことがあります。ここにはブラジル人も多く住んでおり、悔しい思いがつのります。
英国各紙を読んでいますと、
(ガーディアン)
http://www.guardian.co.uk/attackonlondon/story/0,16132,1535246,00.html
Man shot in terror hunt was innocent young Brazilian
(タイムズ)
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2087-1706793,00.html
Police shot wrong man
(BBCニュース)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/4711639.stm
Family condemns police shooting
日本でもすでに報道されていることでしょうが、ブラジル政府は英国に対して説明を求め、家族は英国警察を激しく非難しています。(当然!)
ただ、彼がどうして警察官から逃げ出して切符売り場の前から地下の車両までのチェイスとなったのか、疑問が残ります。新聞によるとメネゼス氏は非常に流暢な英語を話し、7・7以来地下鉄駅付近で警察に尋問を受けても丁寧に答えて、警官も「ありがとう、お引止めしてすいません。」と言葉をかけて別れていたと言います。その彼がどうしてこの日に限っていきなり逃げて走り出したのか。
さらに彼の服装ですが、夏(今年の英国は猛暑)だというのにキルティングの上着を着ており、警察がその下に爆弾の存在を疑った、ということも書かれています。
事実が報道通りであるかどうか、各章はありませんが、もちろんどの新聞もこれらについての説明はできません。悔しさと同時に、不可解な思いも残ります。
しかし、一つだけ、はっきりしていることがあります。大衆の間に、ワケの解らぬ恐怖感だけが進行しているだろう、ということです。
「テロの恐怖」に怯える人々は隣人を疑い、異民族を疑い、おまけに警察にもいつ殺されるかも知れない(特に外国人)ことにおののき、不信感と疑心暗鬼による不安ばかりが膨らむ、そんな状況が産み出されつつあるのではないか、ということです。
願わくは、英国国民が冷静さと理性を失わないでもらいたい、と祈りたくなります。杞憂であればよいのですが。