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(回答先: 追悼:ブラジル人の無駄死にを悔やみファド「黒い艀」を口ずさむ。 投稿者 木村愛二 日時 2005 年 7 月 24 日 08:38:38)
★ 映画『過去を持つ愛情』でアマリア・ロドリゲスが歌うテーマ曲:"Barco Negro(黒い小舟の意)" は、日本ではファドの名曲:『暗い艀』として流通しています。
この歌の作詞はポルトガルの詩人・小説家:ダヴィー・モーラン・フェレイラがこの映画のために書き下ろしたもので、黒い小舟にのって沖で難破し戻って来ない夫を嘆く妻の歌で、ポルトガルの漁村の情景描写になっている。
曲の方は、元歌が "Mae Preta(黒い母)" というタイトルのブラジルのボサノバで、この映画の音楽を担当したミシェル・ル・グランが焼き直したもの。
元の歌詞は奴隷制時代の黒人の乳母を題材にしており、京都外大ブラジルポルトガル語学科のHP 『黒い母』って何ですか? によれば、
「皺だらけの肌に白い縮れ毛、老いた黒人の乳母が、生まれたばかりの主人の息子を揺りかごであやしている。こうして白人の子供たちをみな陽気に育てていたが、そうしているあいだに自分の息子は農園で鞭に打たれ働いている。息子を思ってふと涙を流したものだった。自分の子供が鞭に打たれているあいだに、黒人の乳母は白人の主の子供を揺りかごであやしたものだった。」
木村愛二さん
> 追悼:ブラジル人の無駄死にを悔やみファド「黒い艀」を口ずさむ。
無駄死にしたブラジル人の追悼には、誠にふさわしい歌だと思いました。
艀の往来するテージョ川の河口、リスボンの波止場の渡し舟のように、ロンドン市民も、テムズ川を「水上バス通勤」しながら、ブラジルから来た青年の追悼をしているでしょうか?
地下鉄やバスを標的に相次いだテロ事件は、公共交通機関を使う多くのロンドン市民に衝撃を与えた。自転車や徒歩通勤に切り替える市民が増えている。夏休みシーズンを迎えて観光への影響を心配する声も広がっている。
大手自転車店チェーンのベン・ハートさんは、「売り上げは2倍になったけど素直に喜べません」と複雑な表情だ。2度のテロでロンドン市内の地下鉄は3路線しか全線運行していない。「地下鉄に乗ることへの恐怖に加え、不通や渋滞で公共交通機関での通勤自体が難しくなった」という。
テムズ川を航行する水上バスを通勤に利用する市民も増えた。7日のテロで利用者は5割増え、21日のテロでさらに増える見通しだ。
乗客だけの不安ではない。地下鉄運転士が所属する労組幹部は22日、「再びテロが起きたら、運転士数百人が出勤しないと話している」と、安全確保を訴えた。
英観光当局は22日、観光業界の代表とテロの影響を分析する会合を開いた。その席で7日の同時爆破テロ事件以降、業界全体で3億ポンド(約596億円)の減収が明らかにされた。21日の2度目のテロ事件で、「一度だけ起きるのと、恒常的にテロに見舞われるのでは決定的に違う」と業界は憂い顔だ。
業界が恐れるのは、いま長期旅行や留学を検討している外国人が行き先を変え、3〜6カ月先からじわじわと影響が表れることだ。
このため、国際的な業界団体の世界旅行観光会議(本部・ロンドン)は「家の中にじっとしたりせず、積極的に旅行や外出をし、不審な物を見聞きしたら当局に通報してテロ防止に役立ててほしい」と、声明で呼びかけた。
2005年07月23日16時12分
http://www.asahi.com/international/update/0723/012.html