★阿修羅♪ > 戦争72 > 389.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
エジプト政府は「化学者」の容疑を全面否定(El Mundo);Independent紙に極めて興味深い関連記事
●7月19日付のエル・ムンド紙は、Europa Pressの配信として、エジプト政府がロンドン爆破事件関連で逮捕された化学者の事件とのあらゆるかかわりを否定した、と報道しています。段落ごとに簡単な訳を添えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/07/19/internacional/1121790028.html
NO OBSTANTE, SEGUIRÁ BAJO CUSTODIA
監視下には置き続けるが
El Gobierno egipcio descarta cualquier conexión entre el químico detenido y los atentados de Londres
エジプト政府は逮捕された化学者とロンドンの爆破事件とのすべての関わりを否定する
LONDRES.- Funcionarios del Gobierno egipcio han asegurado que no existe ninguna conexión entre el químico detenido en El Cairo, Magdi al Nashar, y los atentados terroristas del 7-J en Londres que han dejado 56 muertos hasta el momento.
エジプト政府高官はカイロで逮捕されたMagdi al Nasharとロンドンの爆破事件とのどのような関わりも存在しないと断言した。
Al Nashar fue arrestado una semana después de las explosiones, cuando se empezó a hablar sobre la posibilidad de que existiera un quinto hombre involucrado en la preparación de la operación o la fabricación de las bombas, aunque nunca se confirmó que el ciudadano egipcio fuera considerado como un sospechoso.
Al Nasharは爆破事件の1週間後に「関与する第5の男」として、爆弾の準備あるいは製造の容疑で逮捕された。しかし彼が容疑者であるとは一度も断定されなかった。
Las declaraciones de los funcionarios han sido publicadas por el diario egipcio 'Al Ahram', que también informó de que los investigadores británicos estaban satisfechos con el resultado de las indagaciones, indicó la BBC.
BBCによると、この高官の発言はエジプト紙'Al Ahram'が報道したもので、同紙は一方で英国の捜査当局がこの取調べの結果に満足していることを伝えた。
【以下、略】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後の一文にある『英国の捜査当局がこの取調べの結果に満足していることを伝えた』(原文をどう訳してもこうとしか訳せない)は、要するに英国の捜査当局もこの「化学者」が事件とは無関係であることを知っている、ということを意味するのでしょうか。新たな情報を待ちましょう。
●ところで7月17日付の英国インディペンデント紙にはこれに関連した極めて興味深い記事が載せられています。
同紙が警察発表に対するさまざまな疑問点を取り上げた記事ですが、その中から関係箇所を抜粋し訳を添えます。【 】の中は訳注です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://news.independent.co.uk/uk/crime/article299674.ece
The reconstruction: 7/7 - What really happened?
【前略】
The four-bedroomed flat on the third floor of the house is owned by the Leeds Federated Housing Association. The telephone number of a man renting it is said to have been found stored in a mobile phone owned by Hussain. The flat was raided on Tuesday morning and police found several kilos of "potentially dangerous" chemicals stored in a bath. These are thought to have made the acetone peroxide, the explosive used in the London bombs, which is dangerously unstable.
その家の3階にある4つの寝室を備えたアパートはLeeds Federated Housing Associationの所有である。その男が借りている電話の番号はHussain【犯人とされている中で最も若い18歳の男】が持っていた携帯電話に記録されていたのが発見された、と言われている。そのアパートは木曜日【7月14日】の朝に家宅捜索を受けて、警察は風呂に置かれていた何キロもの「危険な可能性を持つ」化学物質を発見した。これらは過酸化アセトンから作られた【本文にはfromが無いのだがおそらく間違いだと思われる】と考えられている。これはロンドンの爆弾に使用された爆薬で、極めて不安定なものである。
Reports suggest that forensic scientists have been able to place all four of the bombers at the flat. They have also linked it with Magdi Mahmoud el-Nashar, a 33-year-old Egyptian bio-chemist who was arrested in Cairo on Friday. He had recently left Britain after completing five years study at Leeds University. The Egyptian authorities insist that he has nothing to do with al-Qa'ida. His arrest came on the same day that the Metropolitan Police Commissioner, Sir Ian Blair, mused: "What we have got to find is who encouraged them, who trained them. Who is the chemist?"
この報告は、犯罪科学者たちは4名の爆弾犯人たちの全員がそのアパートにいた可能性をあげていることを伝える。彼らはまたこれと、金曜日にカイロで逮捕された33歳のエジプト人生化学者であるMagdi Mahmoud el-Nasharとを結び付けている。彼はリーズ大学で4年間の勉強を終えた後、最近英国を去った。エジプトの当局者は彼がアルカイダとは無関係であることを主張している。彼の逮捕はロンドン市警察のコミッショナーであるイアン・ブレア卿が次のように考えたのと同じ日に逮捕された。「我々が知らなければならないことは誰が彼らをそそのかし、誰が彼らを訓練したのか、なのだ。その化学者は誰だ。」
【後略、引用・訳出、終り】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【重大疑惑(A)】
まず、最初の段落にHussainの携帯電話にこの部屋を借りている者の電話番号が記録されていた、とあるのですが、この同じ記事の別の箇所に、偶然にHussainの母親が警察に電話をかけたときに犠牲者として記録されており、【これも奇妙な話で、現在までに身元のわかっている犠牲者は非常に少ない中で「犯人」の身元だけが事件の直後に特定されていたことになる】彼の兄が彼の携帯電話に何度も電話をかけたが通じなかった、と書かれています。(下が同記事中の該当箇所。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Hussain was indeed recorded as a victim when his mother called the police casualty hotline just after 10pm on the day of the bombings. His brother, Imran, had been trying to call his mobile for ages and getting no response. A police family liaison officer visited the home in Colenso Mount to take details, as with so many of the victims. The Hussains gave the names of the "mates" their son had gone to visit London with. They were desperately worried.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ということは、Hussainは携帯電話を身に付けて爆死したことになるのですが、背負ったリュックサックの高性能爆弾が爆破して、携帯電話は無傷だったのでしょうか。極めて面白い話です。(もっとも3人分の身分証明書も無事だったようだから、これも当然か! 他の大多数の犠牲者はいまだに身元が判っていない、というのに。)
ただしこの点に関しては携帯電話の仕組みに詳しい人に質問したいのですが、電話機自体が壊れてもプロバイダー、例えばボーダフォンなどのコンピューターに、個々の電話機に記録された電話番号などがやはり記録されていて、警察がそれを見る事ができるものなのでしょうか。(ただしこうなると、もうすでに個人情報が警察によって閲覧できる体制になっている、ということになりますが。)
重大疑惑(B)
過酸化アセトンという物質についてはよく知らないのですが、化学に(あるいは爆薬に:コワ〜!)に詳しい人がおられたらお聞きしたいのですが、どこかから運んできて個人の家の風呂などにおいて置けるほど取り扱いが簡単な(?)物質なのでしょうか。あるいは個人の住宅で合成可能な代物なのでしょうか。またこれが「軍用のプラスチック爆弾」として使用されるものなのでしょうか。
もちろん私は警察が仕込んだ「証拠でっち上げ」としか考えていませんが。
重大疑惑(C)
「ロンドン市警察のコミッショナーであるイアン・ブレア卿」(彼は首相のブレアと親戚関係なのでしょうか)が「その化学者は誰だ」とつぶやいたそうですが、「訓練した者」が「化学者」であることをすぐに思い浮かべることができる、超能力の持ち主のようです。爆薬が軍用のものでバルカン半島あたりから入手された可能性がある、などと事件直後には語られていたはずですが、どうやらブレア卿は「化学者」がそのアパートの風呂場ででも合成して爆薬を製造した、という漫画チックな発想を重大捜査中に発言できるお方のようです。
もちろん私は、初めから作られていた筋書きを語っただけだ、と確信していますが。
以上の点について、他の関連情報や知識をお持ちの方はフォロー願います。