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(回答先: ↑標題訂正:『幹や根』に近づきそうになると、スッと身をかわす知識人と報道者(本文なし) 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 7 月 19 日 19:26:19)
> 特に報道者や知識人として著名な人物の書いたものに関しては「用心しながら読む(個人的な好き・嫌いは別にして)」ようにしてほしい、と思っています。
そう考えるのは正しいと思っています。
また、それとは別に、あれほど聡明な人が何故ある事になると別人のように愚かしくなるのだろうか、ということも日常よく経験することです。
冒頭のものが意図的な「誤り」を多くさすものとすれば、こちらは本人が意図せざる誤り、といっていいと思います。
後者のものに対する僕の見解は、人はパーフェクトではありえず、その誤りの部分が決定的な、根幹に属するものでなければとりあえずよしとするというものです。
チョムスキーの場合(彼の場合は後者の例だと思っています)、僕も911におけるマッチポンプに言及したものを知りません。
それでも、僕は彼を認めるのに吝かではないのです。それ以外に、彼がおこなっている活動は非常に貴重な尊敬すべきものだと思うからです。
911の解釈においては、そのうち彼が信ずるにたるものを自分でみつければ、考えを訂正するだろうと考えているのです。
得丸久文氏については、「環境問題はつまるところ人口問題」という彼の言葉がたしかにロックフェラーやローマ・クラブのあやしげな議題とダブります。そして、ロックフェラーやローマ・クラブに関してはそういう主張に注意してかかるべきだと僕も思います。
しかしながら、得丸久文氏のその言葉はロックフェラーやローマ・クラブのような政治的なものではなく、純粋に科学的なものだと思っています。そこで問題となるものがあったとすれば、それは事実か、それとも事実ではないか、ということのみだと思います。
今の科学の各分野は非常に細分化していて、たとえば同じ物理でも、専攻分野が違えばお互いわからないという現象すら起きているようです。専門家ですらそうなのですから、一般の人には雲をつかむような話になっていきます。とはいえ、わからないのならそれで済まそう、が通用しないのが全人類が回避に向けての行動を迫られている今の地球環境の問題なのです(これくらいはコンセンサスとして世界中の人がもっていると思います)。
しかも、「地球環境」といった場合、実に多くの専門分野がからんできます。それらを総合した知識を一般の人々にも共有してもらうというのはとてもむずかしい作業であるのかもしれません。そもそも、各分野において、専門家同士の間ですら正誤をめぐって論戦がたえないといった状況もあるのですから(そういうものの中には多分に政治的な要素、思惑がまじっています。それは『地域から持続可能な社会をつくる 諸富撤』 http://www.h7.dion.ne.jp/~fttb/d/sus.html を読んでもわかるように、行動する際に自然科学分野だけでなく、社会科学の分野、人間の社会のシステムの形態に大きく関与してくるからです。それはいわゆる新自由主義を世界に広めようとする人間たちにとっては、おそらく忌避すべき方向のものになるのかもしれません。「ブッシュの戦争」が世界の関心をそれからそらさせるためにも行われている、とも思われるほどです)。
戦争は最大の環境破壊行為と言われています。この意味においても、人類の全力をあげた科学的な地球環境への取り組みは僕はやらなければならないものだと思っています。
もちろん、バルセロナより愛を込めてさんが言われているようなことには十分注意しながらです。