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日本共産党機関紙・赤旗・日刊7月19日付の報道によるとドイツの左翼政党・民主的社会主義党はきたる九月に予想されるドイツ連邦議会選挙に向け、党名を左翼党に変更。それとともに左翼党は元社民党党員らとともに共同戦線を構築することも党内で決定したという。
旧東ドイツ政権党・民主的社会主義党は、社民党と緑の党連立中道左派政権に国民の多く、そして特に左翼陣営が見切りをつけたこの機を逃さなかった。
相次ぐ社会保障改悪などでドイツ国民を裏切りつづけたシュレーダー首相率いる社民緑の党連立政権の支持率は大幅に低下しており、シュレーダー首相が起死回生を狙って行うドイツ連邦議会解散・総選挙も保守政党の勝利、連立政権の無残な敗北に終わる事が予想されているが、事態はそれだけでは終わらない状況になってきた。
すなわち民主的社会主義党が元社民党党員らと共同人民戦線を構築すると得票率として11%代確保、連邦議会で第三党という世論調査があること、さらには旧東ドイツ地域では第一党にのし上がるであろうという事前予想があるからである。
つまり今の世論調査を元にすればだが現在第三党である緑の党の影響力が大幅低下に低下するのは間違いなく、またシュレーダーへの批判票が左翼党へ流れることで保守系政党の得票数が低下し、その結果としての社民・左翼党・緑の党のいわゆる「信号機連立政権」の可能性もあるのである。
また保守系政党が連邦議会選挙で過半数を占めた場合は、シュレーダー首相以上の社会保障改悪が予想され、勢力を増した左翼陣営と保守政権との対立の前に中道左派的な社民党と緑の党は埋没する可能性もある。すなわちナチと共産党が共に大躍進し、左右の中道派が失速した戦前のドイツワイマール憲法下の連邦議会のような状況である。
まあこれらは私のたいして根拠の薄い予測ではあるが・・・
ただしドイツ国民を裏切った中道左派政権は崩壊へ向かうのは確実、またドイツで左翼勢力が勢いを増しつつあるというのも事実であり、今後のドイツの政局が右派・保守勢力対中道左派連立という公式には当てはまらないものに変化してきているのは確かである。