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□<ロンドン同時テロ>事件に関与は8人か 未解明の疑問も [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050717-00000077-mai-int
<ロンドン同時テロ>事件に関与は8人か 未解明の疑問も
16日までに55人の死亡が確認され、英本土史上最悪のテロとなったロンドン同時爆破テロ事件。捜査の進展とともに英メディアは、実行グループら少なくとも8人が事件にかかわったと報じ、国際テロ組織とのかかわりを指摘する。一方で、実行犯が本当に自爆を覚悟していたのかなど疑問点も浮上してきた。【ロンドン山科武司】
■容疑者たち
英メディアなどによると、事件に関与した人物は8人。4カ所の爆破現場ではそれぞれ1人の実行犯とみられる容疑者が爆破で死亡したほか、2容疑者が身柄を拘束された。他に「首謀者」「第5の実行犯」の存在が報じられている。ジャマイカ系英国人のリンゼー容疑者以外はみなパキスタン系とされる。
現場で死亡した4人のうちカーン、フセイン両容疑者の家族は声明を発表し、犠牲者の死を悼みつつ「息子は洗脳された」「息子を悪に走らせた組織の情報を」と捜査協力を訴えた。4人のほかにテロ当日の朝、ルートン駅からロンドンに向かったパキスタン系英国人が監視カメラに映ったとされ、「第5の実行犯か」と報じられた。
エジプト人のマグディ・ナシャル容疑者(33)は実行犯に自宅アパートの鍵を貸したとされ、英国の要請でエジプト当局が身柄を拘束した。本人は関与を全面否定している。他に「実行犯の親類で29歳の男性」が逮捕されたが、捜査当局は詳細を明らかにしていない。
■過激派との関連
英メディアは、実行犯とイスラム過激派の接点をさまざまな角度から報じている。ロンドン警視庁のブレア総監は「国際テロ組織アルカイダと事件の関連を示す明らかな証拠は見つかる」と自信を示した。
特に重視されているのはテロ事件の2週間前にベルギーかオランダからフェリーで入国、テロ数時間前にヒースロー空港から欧州に出国したとされる「首謀者」だ。30歳代のパキスタン系英国人で、リーズを訪問して実行犯らと接触したほか、ロンドン攻撃を計画した04年3月のテロリストの集会に出席したという。アルカイダとの「接点」と見られている。
■深まる謎
最大の疑問点は、なぜフセイン容疑者だけがバスを爆破したかだ。ロンドン警視庁の発表によると、バスは南方のマーブルアーチを午前9時に出発。キングズクロス駅方面に向かったが、地下鉄爆破で交通規制がかかったために進路を変えたところ、爆発が起きた。
フセイン容疑者は午前8時26分にキングズクロス駅で他の容疑者と談笑していたのをカメラに映されて以後、爆破までの81分間の足取りが分かっていない。指摘される可能性の一つは、元々の爆破目標だった北方面行き地下鉄が車両故障で運行休止中だった上、他線も爆破事件で不通となったため、困ってバスに乗り込み爆破したというものだ。
一方、16日付のミラー紙はルートン駅からロンドンに向かう際に実行犯が往復切符を購入し、車の駐車料金も前払いしたと報じた。死を覚悟したはずの自爆テロリストらしからぬ行動で、同紙は「時限式の爆弾と聞かされていたが、即座に爆発したのでは。首謀者は実行犯の口封じを図ったのだろう」との捜査関係者の見方を紹介した。
(毎日新聞) - 7月17日22時50分更新
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