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AUとG4、決議案一本化へ調整 採決の遅れは確定的
2005年07月16日11時52分
http://www.asahi.com/international/update/0716/007.html
国連安全保障理事会の拡大をめぐって15日、アフリカ連合(AU)議長国であるナイジェリアのアデニジ外相と日本、ドイツなど4カ国(G4)の国連大使らが初めて会談し、17日に開かれるG4とAUの外相会合に向けて、両者が国連総会に提出している安保理拡大決議案の一本化を視野に入れたすり合わせを行った。一方、ピン国連総会議長(ガボン外相)がガボンに急きょ帰国することとなり、20日前後の採決を目指してきたG4決議案の採決は遅れることが確定的になった。
ナイジェリアのアデニジ外相とG4との会談はナイジェリアの国連代表部で約1時間続き、G4側は両案の違いとなっている拒否権の扱いや、アフリカに割り振られる非常任理事国の数などについて歩み寄りを求めた。しかし、ナイジェリア側は明確な回答をせず、「具体的な交渉は17日の外相会合で行う」と述べたという。
アフリカ連合は15日、常任理事国の拡大に反対するイタリアやパキスタンなどの「コンセンサス連合」の代表やイスラム諸国会議機構の代表とも相次いで会談。出席者によると、両方の会合に出席したパキスタンやエジプトなどから、AUとG4の決議案一本化に強く反対する発言が出た。
一方、ピン総会議長は18日に総会を開き、AU提出の決議案について審議を開始する。同日夜、ガボンに向けて出発し、22日に総会議長の職務に復帰。同日は9月の国連60周年特別首脳会合で採択する成果文書の第2次案を加盟国に提示する予定となっており、G4が目標として掲げる20日前後の決議案の採決は事実上不可能になったと見られている。
G4の国連外交筋も「25日からの週に、成果文書の審議とG4決議案の採決のための審議を並行して進めるという厳しいスケジュールにならざるを得ない」としている。