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大統領はコメント避け、記者は証言 CIA氏名漏えい問題
2005.07.14
Web posted at: 16:10 JST
- CNN
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200507140018.html
ワシントン(CNN) 米中央情報局(CIA)の工作員名が米メディアに漏えいした問題をめぐり、この報道に携わった米タイム誌のマシュー・クーパー記者は13日、大陪審で証言した後、工作員名の情報源はホワイトハウスのカール・ローブ政治顧問兼次席補佐官だったと法廷外の報道陣に確認した。一方、ローブ氏を再選の選挙参謀に抱えるなど重用してきたブッシュ大統領は同日、「捜査中の事案のためコメントは控える」と記者団に述べた。
元米国大使の妻がCIA工作員だと報じたタイム誌のクーパー記者は、工作員氏名漏えい問題を調べている連邦地裁の大陪審を前に、2時間半にわたり証言。その後、法廷の外で報道陣に対し、ローブ氏から情報源秘匿の必要はもうないと許可を得て、証言をしたと確認した。具体的な証言内容は明らかにしなかった。
氏名漏えい問題を取材していたニューヨーク・タイムズ紙のジュディス・ミラー記者は、証言を拒否したため法廷侮辱罪で収監された。ローブ氏から証言の許可を得たため収監を免れたクーパー記者は、問題を捜査しているフィッツジェラルド特別検察官に、早く捜査を終えて大陪審を解散するよう要請したという。大陪審が解散されれば、ミラー記者は釈放される。
元大使の妻がCIA工作員だと特定するクーパー記者の記事を掲載したタイム誌は、CNNと同様にタイム・ワーナー社の傘下にある。
一方、閣議後に記者会見したブッシュ大統領は、「これは深刻な捜査だ。捜査が終わり次第、喜んでコメントさせてもらう」とコメントを拒否。元大使の妻がCIA工作員だとマスコミに明かしたローブ氏の行動は適切だったかと質問されると「マスコミ報道をもとに、捜査について先入観をもたないようにしている」と答えた。
記者会見中、ローブ氏は大統領の後ろに座っていた。大統領がコメント拒否にとどまったことについて、ローブ氏擁護の発言が出なかったと驚く反応もあった。
ローブ氏は03年7月11日、タイム誌のクーパー記者に対し、CIA工作員の身元について情報を提供した。
ローブ氏の弁護士ラスキン氏は、ローブ氏はウィルソン元米国大使の妻がCIAだと述べただけで、妻を「バレリー・プレーム」と名指ししたわけではないと主張している。これについて民主党議員らは「無意味な区別だ」と反発し、ローブ氏の更迭を求めていく構えを示している。
CIA工作員バレリー・プレーム氏の氏名が暴露された原因については、夫のウィルソン元米国大使が03年7月6日付のニューヨーク・タイムズ紙にブッシュ 政権のイラク政策を厳しく批判する記事を寄稿したことの報復に、ブッシュ政権幹部が保守系コラムニストのロバート・ノバク氏に情報をリークしたのではないかという疑惑が取りざたされていた。クーパー記者とミラー記者もこの問題を取材しており、クーパー氏はノバク氏のコラム掲載後に、プレーム氏の名前を明かす記事を書いたが、ミラー氏は取材だけにとどめていた。