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□英同時テロ、周到な役割分担 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050716-00000024-san-int
英同時テロ、周到な役割分担
爆弾製造アジト提供 実行犯をバックアップ
【ロンドン=蔭山実】ロンドンの同時爆破テロは発生から一週間あまりが過ぎ、これまでの捜査で犯行グループの構成がかなり詳しく判明した。国際テロ組織、アルカーイダと関係があるとされる首謀者格の人物が糸を引き、爆弾製造の専門家や化学薬品と資金の調達役、アジトの提供者、そして四人の実行犯という役割分担が行われたとみられる。捜査当局は身元が割れていない人物の特定に全力を挙げ、事件の全容解明を急いでいる。
実行犯は捜査の結果、ハシブ・フセイン容疑者(18)=タビストックスクエアでのバス爆破▽シェヘザド・タンウィール容疑者(22)=オルドゲート駅−リバプールストリート駅間での地下鉄爆破▽モハメド・サディク・カーン容疑者(30)=エッジウェアロード駅付近での地下鉄爆破▽リンゼー・ジャーメイン容疑者(19)=キングズクロス駅−ラッセルスクエア駅間での地下鉄爆破−の四人とされる。
いずれも自爆テロ犯で全員が現場で死亡したとみられ、これまでに四人のうちタンウィール容疑者については、現場で死亡したことを警察が確認した。
四人以外に、リーズで男一人が逮捕され、爆発物を積んだレンタカーが発見されたロンドン北郊ルートンの監視カメラにもう一人、カリブ系の男が写っていた。二人は爆発物の製造にかかわったり、自宅に実行犯らを潜伏させたりした疑いが持たれている。
十五日にカイロで逮捕されたエジプト人、マグディ・ナシャル容疑者(33)は、リーズ大で生化学を専攻、アパートはテロ組織の「爆弾製造工場」になっていた可能性がある。
携帯電話には、自爆犯の一人の番号が残されていたという。
そして今回のテロの最大の黒幕とみられているのは、当局が首謀者と断定した三十歳代のパキスタン系英国人の男。リーズを拠点としたテロ組織の中核的な存在としてメンバー全員を掌握し、テロの標的や決行時期を決めたとみられている。
警察当局の情報では、この男は先月に海路で英国入りし、テロ直前に出国したといわれる。要注意人物とされながらも監視対象人物とはされず、警察当局のマークをすり抜けたようだ。
警察当局はこのほかにも、爆発物に使用する化学薬品の購入や、そのための資金を調達したグループがいたとみている。また、ロンドンの地下鉄で情報収集や下見に当たり、首謀者とともにテロ計画の立案にかかわった者が介在した可能性もある。
(産経新聞) - 7月16日15時25分更新