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ロンドンのテロ9 実行犯の写真公開
目撃者の証言を募るため
ロンドンのテロの実行犯と見られる男性4人に関する情報を、英警察当局が徹底収集中だ。その内の1人の顔写真をタイムズが1面で載せた。3年ほど前に教育関係の記事用に撮影したものらしい。
調査を続けている1人の写真で、運転免許証からとったものと、監視カメラCCTVが捕らえた写真を、当局がメディアに送付した。CCTVが撮ったものが思ったよりもかなりはっきり写っていて、実はやや驚いた。CCTVというと、イメージ的に白黒で画像状態も悪いように思っていたが、カラーだとかなり鮮烈になる。
また、ロンドン警視庁のブレア氏が、14日昼の会見で、犯行は「アルカイダ系の自爆テロだ」と明言したそうである。
以下に、記事と写真を載せる。教室の写真はBBCからで、他の二つはロンドン警視庁が配った写真。この2つは、地下鉄の駅などでも警察官らが目撃者から情報を得るために使われているようだ。
アル・カーイダ系組織の自爆テロ…ロンドン警視庁長官
【ロンドン=飯塚恵子】ロンドン警視庁のイアン・ブレア長官は14日、記者会見し、ロンドンの同時爆破テロ事件は自爆テロだと初めて公式に明らかにした。長官はまた、「事件は、国際テロ組織アル・カーイダのあらゆる特徴を示している」と述べ、アル・カーイダ系組織によるものだと断定した。
一方、ロンドン警視庁は14日午後、実行犯4人のうち、2人は英国中部リーズ市に住んでいたシェザード・タンウィア(22)、ハシブ・フセイン(18)両容疑者であると、初めて氏名を公表した。フセイン容疑者については、顔写真と監視カメラの写真を公開し、市民からの情報提供を求めた。また、事件の死者が1人増えて53人となったと発表した。
英BBC放送などは14日、実行犯の1人で、最後まで身元が不明だった4人目の男はジャマイカ生まれで英国籍、30代前半のリンジー・ジャーメイン容疑者だと報じた。捜査当局は13日夜、ロンドンの北西約60キロのエイルズベリー市の家屋1か所を家宅捜索しており、この家がジャーメイン容疑者が直前まで住んでいた場所だと見られている。
英PA通信などによると、捜査当局は、事件に関与したとしてエジプト生まれのマグディ・エルナシャール容疑者(33)の行方を追っている。リーズ市の郊外、バーリー地区にアパートを借り、事件の首謀者と見られるパキスタン系の男に自宅の鍵を渡し、事件の数日前に姿を消したという。バーリー地区からは、事件直後に捜査当局の手で爆発物が発見されている。
(2005年7月15日1時12分 読売新聞)
(モハメド・シデク・カーン容疑者。教員補助として働いていたという。)