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アフリカ貧困救済、「オイルマネーで」 英財務相
FujiSankei Business i. 2005/6/9
【ロンドン=蔭山実】英スコットランドで7月に開かれる主要国首脳会議(サミット、G8)で主要テーマのひとつにすえるアフリカ対策をめぐり、議長国・英国のブラウン財務相は、原油価格の高騰で恩恵を受けている産油国にオイルマネーをアフリカの貧困救済に振り向けるよう、訴えている。
ブラウン財務相は5日、英民放テレビの番組で、「産油国に着目したい。原油価格の高騰で多くの収益を得ているのだから、債務帳消し、とくに世界銀行を通じた債務救済で貢献できるはずだ。協力を得られるよう、産油国との交渉を続けていきたい」と語った。
アフリカ対策ではG8に向けてブレア政権は、関係各国との事前の調整で大きなヤマ場を迎えており、ブレア首相は先月末にイタリアのベルルスコーニ首相と会談したのに続き、7日には訪米してブッシュ米大統領にも協力を要請した。今週末にはロシアを訪れてプーチン大統領と協議するほか、来週には欧州憲法論議と並行してドイツのシュレーダー首相、フランスのシラク大統領とも話し合うとみられる。日本とカナダとはビデオ会議形式で首脳会談を行う予定だ。
だが、英国が検討しているアフリカの重債務国の大幅な債務帳消しや、新たな援助資金の拠出、国際通貨基金(IMF)などとは異なる仕組みで援助資金を調達する「国際金融ファシリティー(IFF)」の新設などには難色を示す主要国が多く、ブレア政権は調整に苦心している。
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/art-20050608201232-FCMTJFKMEY.nwc