★阿修羅♪ > 戦争71 > 958.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_07/t2005070850.html
江畑謙介氏「連鎖の可能性は低い」
ロンドン同時爆破テロを受け、日本国内でも公共交通機関を中心に、テロへの警戒が強まっている。東京メトロは7日夜、全職場に警備の強化を指示。都営地下鉄を運行する東京都交通局も、各駅や社内の点検を徹底するよう通達を出した。警視庁は米英などサミットに参加する主要8カ国の東京都内の大使館周辺で、不審物の調査を急遽(きゆうきよ)、実施。8日からは、各大使館を警戒する機動隊員を増やした。
平成7年の地下鉄サリン事件以降、東京メトロは防犯カメラを全186駅約2000カ所に設置している。
警察庁は8都道府県警に約200人のNBC(核・生物・化学兵器)テロ対応専門部隊を設置するなどし、化学兵器を使用したテロ対策を進めてきた。13年の米同時テロや昨年のスペイン列車爆破テロなどを受け、空港や駅、列車内の警備態勢をさらに強化。現在も約650の施設で警戒警備を実施している。
スペインのテロ直後には、国際テロ組織アル・カイーダ系組織の名で、日本も名指しでテロを予告された。
日本がテロ組織の標的にされる懸念も広がるが、軍事評論家の江畑謙介氏=写真=は「ロンドンのテロがイスラム過激派の犯行としても、日本で連鎖的にテロが起こる可能性は低い。日本全国のイスラム教徒を集めてもロンドンより少なく、環境的にイスラム過激派が日本でテロ活動をするのは容易ではない」とみる。
ただ、江畑氏は「公共交通機関が警戒を強めても、テロを現場で抑えることはできない」とも話す。
「戦争にはある程度のルールがあるが、一般大衆を無作為に狙うテロには法律的、道徳的な規制がないため、監視を強めるなど自由に犠牲を払うしかない。だが、現実として、ラッシュアワーに1人1人をチェックすることは不可能だ」
その上で、テロを防ぐには、「計画段階で防ぐしかない。同時多発テロは組織的なので、情報の探知が単発のテロよりは容易なはず」とする。だが、「一般大衆にテロは防ぎようがない」というのが江畑氏の結論だ。
ZAKZAK 2005/07/08