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(回答先: サマワ宿営地近くで爆発音 陸自へ砲撃か(共同通信) 投稿者 天魔降伏 日時 2005 年 7 月 05 日 09:42:04)
イラク自衛隊派遣:撤退か再延長か? 政府で検討進まず
http://210.173.172.30/seiji/gyousei/news/20050703k0000m010059000c.html
イラクへの自衛隊派遣期限(12月14日)まで半年を切ったが、派遣を再延長するか、撤退させるかの検討が政府内で進んでいない。イラク情勢の先行きが不透明な中、自衛隊員に犠牲の出かねない「延長」の政治判断は重く、かといって「撤退」は日米同盟に影を落とす。首相官邸は郵政民営化の対応に手いっぱいで、外務省と防衛庁も何も言い出せない三すくみの状態だ。「最後はなし崩しで延長方針が決まるのではないか」(政府筋)との見方も出ている。
「自衛隊の活動地域が非戦闘地域であるという状況が変わらない限り、できるだけの支援はしていきたい」
小泉純一郎首相は先月29日、記者団にこう語り、派遣延長への意欲をにじませた。ブッシュ米大統領が同日(米国時間28日)の演説で「戦いに勝利するまでとどまる」とイラク駐留の継続を強調したのに呼応したようにも映ったが、政府内の検討状況については「12月が近づいてきたら状況をよく判断して決めたい」と述べるにとどめた。
イラク復興特別措置法に基づく自衛隊派遣が始まったのは03年12月。1年間だった派遣期間を昨年12月、1年延長した際に小泉首相はギリギリまで延長を明言しなかったが、延長は既定路線だった。今回は延長の是非から検討しなければならないが、「撤収作業に3カ月は必要」(防衛庁幹部)で、期限までに撤退するなら今秋初めが判断のタイムリミットとなる。
サマワでは600人近くの陸上自衛隊員が公共施設復旧や医療支援などの人道復興支援活動を行っている。ただ、活動の中心だった給水活動は2月に終了。宿営地外での活動は縮小しており、「対米協力の象徴的意味合いが強まっている」(外務省幹部)。このため「延長なら自衛隊の任務見直しも考えないといけない」(同)との意見もあり、外務省や防衛庁内には方針決定の遅れに焦りも出始めている。
しかし、イラクの治安は一向に改善せず、年末のイラク新政権発足や、多国籍軍の駐留を継続させる国連決議などが順調に進むかは不透明。官邸と外務省、防衛庁の間には「物言えば唇寒し。軽々に発言すれば責任を押し付けられる」(政府関係者)との雰囲気もあり、郵政国会が終わる8月以降までこう着状態が続きそうだ。【平田崇浩、古本陽荘】
◆陸自のサマワでの活動実績◆
《給水活動》約5万4000トン(2月上旬に終了)
《公共施設の復旧・整備》道路、病院、学校の復旧事業の指導監督を56カ所で終了、35カ所で実施中
《医療支援》病院での機材の指導など技術支援を170回
自衛隊イラク派遣、再延長論強まる
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20050704AT1E0300303072005.html
政府内で12月に期限が切れる自衛隊のイラク派遣の延長論が強まってきた。治安が回復せず、復興支援を民間に引き継ぎ、祝福されて退く「花道」シナリオは頓挫。危険を理由にした撤退は対米関係を考えればほぼ不可能だ。小泉純一郎首相らは独自の判断を強調するが、外堀は徐々に埋まりつつある。
大野功統防衛庁長官は1日、首相に陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワの状況を報告した。「首相も心配しており、こまめに報告した方がよい」との判断だ。住民が激励に宿営地を訪れたと聞くと首相は「そういう動きをもっと広げてくれ」と指示した。
「サマワの治安は比較的安定」という政府の主張を支えているのは「不審者を見つければ通報する」とされる住民の友好的な態度。爆弾事件は白昼堂々、人通りの多い場所で起きた。自衛隊が狙われたとなれば安全神話が揺らぐ。政府は復興支援の民間移行への布石として発電所建設を決めたが、治安が悪化すれば実施はおぼつかない。