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アメリカの秘密監獄船
難問を提起したのは拷問に関する国連の特派記者マンフレッド・ノワックだ。《米国が運営する秘密の収容所の存在については数多くの情報がある。私は捕虜を強制収容するために船が使用されているというウワサを耳にした。われわれはこのウワサを確かめねばならない》と彼は言う。
昨年6月、国連の4人の代表がワシントンを訪れ、キューバのグヮンタナモの基地と、イラク、アフガニスタンの米国が管理する収容所の視察を要求した。要求に対し回答がないままである。そこで専門家たちは、アメリカの協力を問題の外にして独自の調査に取り掛かった。《もし告発に対して政府が協力しないならば、告発は事実に基くものだと考えねばならない》と専門家。マンフレッド・ノワックにとって、秘密収容所の存在が確認されれば《人権の侵犯》であり、《このような強制的な失踪は今まで独裁体制の下でしかなく、民主国家ではかつてなかったものである》と言う。
表に出ない収容所では拷問は日常的であり、弁護士との相談もなく、本人の健康を気遣う家族との接触もない。ある種の囚人は看守に自由に扱われる。船上の囚人ならば状況はさらに深刻になるだろう。ウワサによれば、それらの監獄船はインド洋にあって、一度に10人近く収容される。
(以下略)
http://www.lefigaro.fr/international/20050630.FIG0087.html?193926