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【ワシントン=貞広貴志】ブッシュ米大統領は28日、イラクへの主権移譲から1周年を迎えたのを機会にノースカロライナ州フォート・ブラッグ陸軍基地で演説した。
大統領は、「イラクでの任務は難しく危険だ」と米兵らの犠牲が続く現状の困難を認めた上で、過去1年間に主権移譲をはじめ議会選挙の実施、移行政府の選出など「かなりの進展があった」と強調、イラクにおける「テロとの戦い」に勝利する自信を示した。
また、治安対策などをイラク人の手に委ねることで、「イラク国民が立ち上がるにつれ、われわれは身を引く」という道筋を描いた。
だが、駐留米軍の撤退期限を設けるべきだとの主張については、イラク国民と米兵、敵のそれぞれに「誤ったメッセージを送る」ことになり、「深刻な間違い」と一蹴(いっしゅう)。増派で一気に武装勢力を封じ込めるべきだとの意見にも、慎重な立場を示した。
軍事面での任務について、〈1〉多国籍軍とイラク部隊の混成チーム創設〈2〉イラク部隊の顧問となる「移行チーム」派遣〈3〉内務省、国防省の指揮能力の改善――を「新施策」として掲げた。
これらの施策は、米軍自らが武装組織と対決するのでなく、イラク治安部隊と政府機構を強化することで、「自ら国民を守り、自力で敵と戦える」体制づくりを主眼とする方針を明確にしたものだ。大統領はまた、主権移譲が実現し、多国籍軍の大規模撤退も起きていないことを挙げ、「われわれの敵は残忍だが、米国の力に匹敵するものではない」などと強調した。
(2005年6月29日14時2分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050629i203.htm