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6月28日―メディアを創る
◇「酒気帯び国会」を逃がすな
すべてがそうである。この国は何でも権力者の不祥事は、結局はうやむやで終わってしまう。
「酒気帯び国会」が忘れられようとしている。メディアも、わかっているのに追及しない。
岡田民主党代表も、身内に飲酒者がいたからこれ以上追及できない。しかも小b泉首相に逆襲まで許している。
22日の国会で質問に立った岡田代表に対し、小泉首相はまくしたてた。
「・・・私はあの日、酒、アルコール類を一滴も飲んでいない。そういうことも確認しないで、懲罰動議出してけしからん、けしからんと。どっちがけしからんのか。そういうことを言うほうがけしからんと思う」
勝谷誠彦という男がテレビで吼えていた。
「首相は一滴も飲んでいないといっている。あそこまではっきりと断言しているのだから、飲んでいなかったのだろう。もっともそこまで言って、それで飲んでいたら辞職ものだが・・・」
本当に飲んでいなかったのか。誰も確認できないとタカをくくって小泉首相はウソを言っているのではないか。その気になれば検証できるはずである。しかし誰もこれ以上は追及しようとしない。メディアもこれ以上書かない。国民が早く忘れてくれることを願わんばかりだ。
そんな中で、週刊朝日7月8日号はよくがんばって記事を書いた。
「・・・17日午後9時からの衆院本会議は、郵政民営化法案を今国会で成立させるために会期を延長する議決がなされた。自民党の民営化反対派の造反が予想され、政局の山場になるはずだったが、議場内にはそんな緊迫感は微塵もなく、議場を覆っていたのは酒のにおいだった・・・
・・・なぜ首相の飲酒疑惑は持ち上がったのか。最前列にいた民主党の津村啓介議員はこう証言する。
『小泉さんも森さんも投票の際はいつも、私の目の前を通ります。でも、あの夜は私の席からなるべく離れて、顔を隠すようにして通っていきました。酒の匂いはよくわかりませんでしたが、確かに顔は赤く見えました』
・・・民主党は議場内で首相や森氏を含む数人に飲酒の有無を確かめるよう要請したが自民党は拒否。
・・・朝日新聞『首相動静』によると、首相は午後5時前に官邸に戻り、政府高官数人から相次いでブリーフを受けた。その後午後6時21分に森氏の訪問を受けている。当初はこの際、二人で酒を酌み交わしたのではないかという見方が民主党内に広まったが、森氏は午後7時前に官邸を去った。官邸関係者によると、首相はその後、7時13分、秘書官と官邸で夕食をともにした。メニューはカレーとサラダ、飲み物は水だった。
『首相の顔が赤かったのは、カレーの香辛料がきつかったからというはなしもありますよ』(自民党関係者)・・・しかし実はあの夜、夕食後官邸を出発した午後9時過ぎまでの約一時間半、首相は執務室で一人で過ごしていた・・・ 酒の好きな小泉首相が「野球中継でも見ながら、手酌で呑んでいた可能性はある」との疑念は払拭されていない・・・
民主党の生方幸夫議員がこんな提案をしてくれた。
『首相の顔は確かに赤かったけどね・・・我々は近寄って匂いを嗅いでいないから、わからないよ。隣の席の谷垣さんに聞けばわかるんじゃないか』
本誌は谷垣氏に取材を申し込んだ。
ところがである。
『この取材はお断りします』
谷垣氏の秘書からの回答は、首相の潔白を立証するどころか、疑念を膨らませることになった・・・」
色々探してみたが、この週刊朝日の記事が唯一と言っていいほどの「酒気帯び国会」に関する検証記事であった。この話はもう終わってしまったのだ。
◇「郵政広報」の“仰天”企画書
竹中平蔵郵政民営化担当相が、秘書官の知人の会社に一億数千万円のチラシ作成を随意契約でまかせたとして「口利き」疑惑が追及されている。その一方でもう一つの驚くベき事実が明らかになった。
その会社が作成した広報戦略の資料が、国民をバカにしたものであるという話は、朝のテレビ番組で紹介していたが、ついにサンデー毎日7月10日号が、その事を詳しく報じたのである。それを読むと、やはりとんでもないことが書かれてあった。石森孝憲氏の書いた、「連載―迷走永田町」から引用した、“仰天”記述である。
・・・(委託会社が作成した)「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略(案)」と題された04年12月15日付の企画書では、まず「ターゲット戦略」として、郵政民営化をどの階層にアピールすべきかが検討されている・・・ここで登場するのが、構造改革に対して肯定的か否定的かの横軸と、IQ(知能指数)が高いか低いかの縦軸で構成される座標軸である・・・そしてIQ軸では、低い層を「B層、すなわち、具体的なことはわからないが、小泉総理のキャラクターを支持する層」と定義し、「B層にフォーカスした、徹底したラーニングプロモーションが必要である」と結論付けている・・・なんともグロテスクな分析である。
「小泉のキャラを好感しているアホな国民に絞って郵政民営化をPRすべきだ」
と言っているに等しい。完全に国民をバカにした企画書だ。そんな「ターゲット」に受けることを期待して登場したテリー伊藤は、いい面の皮である・・・
しかもご丁寧に、「コンテンツ作成」にあたっては、「道路公団民営化/年金問題に関してのプロセスを想起させない」という注意書きまである。すなわち、この企画書は、道路公団と年金問題は国民に評判が悪いから、構造改革とは切り離して扱わないと、郵政民営化のPRにならないと告白しているのだ。小泉改革のインチキぶりをここまで冷静に分析されると、拍手を送りたくもなる・・・
「夢の構造改革」を語る竹中にとって、わが意を得たりの企画書だったと見えて、文書作成日のわずか2週間後には、正式契約が結ばれている・・・
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