★阿修羅♪ > 戦争71 > 537.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□イラン大統領選挙関連の記事 [IRIBラジオ日本語ニュース]
2005年6月25日 (土)
ニュース
http://www.irib.ir/Worldservice/japaneseRADIO/news.sat.htm#1
アフマディーネジャード氏が、イラン新大統領に選出されました。
------------------------------------------------------------------------
24日金曜に実施された第9回イラン大統領選挙の決選投票で、アフマディーネジャード氏が、60%以上の票を獲得し、イラン大統領に選出されました。
イラン内務省の選挙管理委員会が、25日土曜、発表したところによりますと、アフマディーネジャード氏は投票総数2795万9千253票のうち、61.95%の1724万8千782票を獲得しました。
なお、ラフサンジャーニー師の得票数は、1004万6701票でした。
http://www.irib.ir/Worldservice/japaneseRADIO/news.sat.htm#2
最高指導者が、イラン国民の選挙への大々的な参加にメッセージを寄せました。
------------------------------------------------------------------------
イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「決選投票への国民の大々的な参加は、国益を保護するための国民の固い決意を示している」と語りました。
ハーメネイー師は、25日土曜、今回の決選投票における国民の積極的な参加にメッセージを寄せ、この勝利に祝辞を述べるとともに、「敵は今や、あなたたちの偉大さに対して屈辱を味わっている。そして、偉大なるイスラム共同体は、イスラム体制の力や可能性を誇っている」と述べました。
また、マフムード・アフマディネジャード氏の当選に祝辞を送り、「選挙が終了した今、国民の一致団結、友好、柔軟さにより、敵の陰謀を打ち砕かなくてはならない」と強調しました。
http://www.irib.ir/Worldservice/japaneseRADIO/news.sat.htm#3
アーセフィー報道官が、アメリカ政府関係者は、イラン国民の票を尊重すべきだとしました。
------------------------------------------------------------------------
イルナー通信によりますと、イラン外務省のアーセフィー報道官は、25日土曜、イラン大統領選挙の決選投票に関するアメリカ国務省の報道官の表明に対し、「民主主義を唱えるアメリカ政府関係者は、イラン国民のこの選択を尊重し、イランへの内政干渉をやめるべきだ」と述べました。
また、イラン国民の決選投票への大規模な参加は、国民の自らの将来決定への関心及び、アメリカの政策に対する明白な反対を示すものだと語りました。
アーセフィー報道官は、「以前、アメリカ政府当局は、イランの選挙について、初めから結果の明らかな茶番であると語っていたが、選挙が終了した現在、『この勝利は誰も予期しないものだった』と、明らかに矛盾した表明を行っている」と語りました。
http://www.irib.ir/Worldservice/japaneseRADIO/news.sat.htm#8
新大統領、アフマディネジャード氏とは・・・
イラン国民によって選出された新大統領、マフムード・アフマディネジャード氏は、1956年、テヘラン東部のギャルムサール行政区にある村で生まれました。高校時代までをテヘランで過ごすと、1976年には、全国で行われた大学入学試験を130位で通過し、テヘラン科学産業大学で、都市工学を専攻することになりました。そして、1997年、交通企画・エンジニアリングの博士課程を修了しました。現在も、科学産業大学で教鞭をとっています。
アフマディネジャード博士は、1993年、新しく誕生したイラン北西部のアルデビール州の州知事に任命されると、州の行政機関を創設する傍らで、3年連続、イランの最優秀州知事として表彰されました。また、アルデビールの地震で倒壊した7500世帯の住宅を、7ヶ月という短期間で再建し、大きな評価を得たこともあります。その後、2004年5月2日には、第二期テヘラン市議会の承認により、テヘラン市長に任命されたのです。
アフマディネジャード博士は、テヘラン市長を2年間務めた後、第9回大統領選挙に立候補しました。1回目の投票では第2位、また、二回目の決選投票では、大方の予想に反し、ラフサンジャーニー師を破って、1720万票を得票、見事、イラン新大統領に選出されました。
http://www.irib.ir/Worldservice/japaneseRADIO/news.sat.htm#9
大統領選出後のアフマディネジャード氏の声明
第9回イラン大統領選挙で、新大統領に選出されたアフマディネジャード氏は、「まかされた責任を全うすることに、努力を惜しまない決意だ」と強調しました。
アフマディネジャード氏は、イランイスラム共和国・国営全国ラジオとのインタビューに答え、「国民のすべての神の理想を、全力で追い求め、喜びも悲しみも、すべてのことを国民とともに体験し、任された大きな責任をしっかりと守っていくことを、国民に再度誓う」と述べ、イランの偉大なる国民が、大いなる発展を遂げることができるよう、期待感を表明しました。
また、「今日は、すべての敵対が友好に変わる日だ。なぜなら我々は、ひとつの民族であり、大きな家族であるからだ。手を繋ぎ、誇らしく愛すべきイランを、イラン国民に相応しい国家にしよう」としました。
24日金曜に行われた決選投票の結果、アフマディネジャード氏は、2700万票のうち、1700万票以上を得票し、イランの新大統領に選ばれています。
http://www.irib.ir/Worldservice/japaneseRADIO/news.sat.htm#kaisetu
解説
イラン大統領選挙:イラン国民の勝利
------------------------------------------------------------------------
24日金曜、第9回イラン大統領選挙の決選投票が行われ、イラン国民は、再度、選挙への大々的な参加を見せました。今回の選挙の結果は、現在の時点でおおよそ確定しており、アフマディネジャード氏とラフサンジャーニー師の2人の候補者で争われた結果、アフマディネジャード氏が大差をつけて勝利する模様です。1700万人を超える国民が、アフマディーネジャード氏に投票したということは、注目に値する結果です。現在、イランの新しい大統領の見解、今後の政策や目標に注目が集まっています。
イラン国民がそれぞれの候補者に投じた票は、今回の選挙の候補者に対する分析を明確に示す指標です。
さて、この時点で最も世論の注目を集めているのは、新しく選出された大統領が、国民に与えた約束やスローガンにどう対応するかということです。確かに、決選投票に進んだ2人の候補者も、この例外ではなく、国民も期待感を膨らませていました。イラン社会は、大変重要な通過点にあります。イランイスラム共和国は、イスラム革命以来、過去26年間、様々な苦難に耐え、自信と努力によって、政治、社会面の発展だけでなく、高いレベルの地域、国際関係の進展を遂げてきました。イラン国民に対する敵対や激しい政治的な圧力、心理戦などは、こうした発展に端を発しています。
アメリカは、イラン国民の古くからの敵として、ひとつのモデルとしてのイスラム共和制の発展や、イラン国民の独立を受け入れることができません。しかしながら、イランの外交関係に対する、アメリカのこれほどまでの妨害やプロパガンダ、政治的圧力にも拘わらず、イラン国民は、民主主義の発展に向け、基礎を固めるために、着実な歩みを進めてきました。今回の2度のイラン大統領選挙に、それぞれ3000万人近い国民が参加したことは、この事実を物語るものです。こうしたことから、大差をつけて大統領選に勝利したアフマディネジャード氏は、今このときから、大きな期待を背負っているのです。西側のメディアや政界は、プロパガンダにより、様々な騒動を起こすことで、社会に、候補者の人格や政策、見解に対する懸念が生まれたり、対立を生じさせたりするよう、仕向けようとしました。候補者に関する架空の問題や、世論に疑念を生じさせようとする動きは、数ヶ月前から行われていました。こうした動きは、選挙結果の発表によってとどまるどころか、さらに規模を広げて、続けられていくことでしょう。しかしながら、イラン国民は、こうした動きなど気にも留めず、選挙に意識的に参加することで、世界に対し、いかなる陰謀も、イラン国民の意志を動かすことはできないということを示して見せたのです。