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「イラク撤退時期の明示はテロリスト延命」米国防長官
【ワシントン=伊藤俊行】ラムズフェルド米国防長官は23日、上院軍事委員会と下院軍事委員会の公聴会でそれぞれ証言し、米軍などイラク駐留の多国籍軍の撤退時期を設定する可能性について、「テロリストたちに、命綱を投げてやるようなものだ」と述べ、現時点で撤退時期を明示する考えがないことを強調した。
米軍は、2003年3月のイラク戦争開戦後から現在まで、合計で1700人を超える死者を出し、米議会内には、撤退時期の設定を求める動きが出ている。
しかし、長官は証言の中で、「イラク治安維持部隊が責任を果たせるようになる前に多国籍軍が撤退すれば、イラクは以前より危険な体制となる」と指摘し、治安が安定するまで駐留継続の方針を強調した。
イラクの武装勢力は、米軍のたびかさなる掃討作戦にもかかわらず、活動を続けており、アビザイド米中央軍司令官は、同じ上院軍事委員会公聴会での証言の中で、武装勢力の力について「半年前と同じ程度だ」との米軍の分析を示した。
一方、この日の公聴会は民主党議員からブッシュ政権の責任を追及する声が続き大荒れとなった。上院ではエドワード・ケネディ上院議員が米軍が「巨大な誤り、ミス」を積み重ねているとしたうえ、「野球で言えば、三振だ。もう辞任の時だろう」と国防長官に強い言葉で辞任を迫った。また、共和党からさえ「人々は疑問を持ち始めている」(リンゼー・グラム上院議員)との指摘が上がった。
(2005年6月25日0時38分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050624i415.htm