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(回答先: ホイットニー文書 昭和天皇の日本国民に対する見解全文 投稿者 松浦 日時 2005 年 6 月 21 日 22:59:53)
雑誌「世界」(一九九九年九月号)に掲載されているそうです。
鬼塚英昭著『天皇のロザリオ』103頁より引用。
天皇は一九四六年四月から六月の間に、側近たちを傍において独白録を作成した。ある天皇の密書が宮廷とGHQの仲介者(たぶん寺崎英成だろうと私は推理する)の手を経てマッカーサーの第一の部下の民政局長のコートニー・ホイットニィに渡った。この天皇密書はホイットニィの私物の中にあり、一九七八年にマッカーサー記念館に寄贈された。その一部を引用してみる。雑誌「世界」(一九九九年九月号)に掲載されたものの一部である。
「私は神道を宗教とは考えていない。それは儀式に過ぎず、合衆国では甚だ過大評価されてきたと考えている。
しかし、たいていの神道信者は超保守的で、彼らと神道と超国家主義を同一視していた復員兵とその他の者は、しっかりと結びつく傾向を持っているので依然として危険な面がある。
政府は、信教の自由に関する命令を厳守する立場にあり、現在彼らを取り締まる手段を持っていないために、こうした状況は危険だ。
神道を奉じる分子とその同調者は反米的なので警戒を要すると考えている。」(引用終わり)
神道と天皇は一つである。この一つであるということが天皇の地位を保障してきた。それはまた天皇が神道から逃れられないことでもあった。その神道を天皇は捨てようとしたのである。
これが、敗戦時の鈴木貫太郎首相に天皇が語った「敵を信頼し、全てを開放せよと仰せられたほどである」の真実であると私は重ねて書くのである。天皇の命令の赤紙一枚で戦地に行かされ、運良く復員した兵士たちは神道を奉じる者たちとともに、国家の危険人物たちであるから取り締まれとホイットニィを通じて天皇はマッカーサーに訴えたのである。この天皇密書は、天皇とマッカーサーの初会見の延長線上にある。かくて、日本は限りなくキリスト教国化への道を進んでいくのである。