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最近の中南米情勢から(スペイン語各紙)
中南米情勢に関する記事からいくつか。日本ではあまり報道されないことでしょうから。それぞれの新聞記事の見出しと簡単な内容解説を付けておきます。
●まず、ベネズエラ情勢です。
『ベネズエラでチャベス暗殺を恐れて軍のパレードを中止』
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129568
(6月13日付:IBLNEWS)
ベネズエラの国防相ホルヘ・ガルシア・カルネイロ将軍は大統領の身の安全のために、6月24日の軍隊の日でのパレードを中止した、と発表した。チャベスは最近、米国ペンタゴンの鷹どもが暗殺計画を続行している、と発言している。
『世論調査でチャベスに約70%の支持』
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129534
(6月11日付:IBLNEWS)
最新の世論調査によると、ベネズエラ大統領ウゴ・チャベスは約70%の支持を獲得し、2006年末の大統領選で有利な地位を得た。ただし社会体制については資本主義を守る意見が43.5%、社会主義への移行が44.5%を拮抗している。
『ベネズエラ政府は米州機構での外交的大勝利を強調』
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129369
(6月8日付:IBLNEWS)
ベネズエラ政府は、米国フロリダで開催されていた米州機構総会で、米国主導の「民主主義監視のための機構」構想が否決されたことに対して、「わが国の外交的大勝利」と形容した。
●次に、先日米国で逮捕された逃亡キューバ人ポサダ・カリレスについて、
『ポサダ・カリレスはイラン=コントラ事件に関与』
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129552
(6月12日付:IBLNEWS)
【この記事の内容は興味深いですから、訳してフォローとして貼り付けておきます。】
『新たな資料がポサダ・カリレスのキューバ機爆破への関与を示す』
http://espanol.news.yahoo.com/050609/1/10wwe.html
(6月9日付Yahoo Noticias)
CIAの新たな資料が、1976年に死者73名を出したキューバ機爆破事件に、ルイス・ポサダ・カリレスが関与した新たな証拠を示した。カリレスはこの爆破事件の直前に他の人に対して「キューバ機を襲撃しに行く」と語っていたことが明らかになった。
●次は、ボロビア情勢ですが、
『チャベス:資本主義とブッシュがボリビアの危機に責任がある』
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129573
(6月13日付:IBLNEWS)
ウゴ・チャベスは、米国大統領ブッシュとその政府が推進する自由市場経済の資本主義がボリビアの政治危機に対して責任がある、と断言した。「誰が悪いのか。フィデルか? チャベスか? いや。その原因はブッシュだ。そして(ブッシュ父が代表した)レーガン政権やそのすべての者たちによるネオリベラル資本主義なのだ。」「ワシントンの言う自由貿易地域が地獄への道である。これが(ラテンアメリカの)兄弟たちに対する、政治的不安定化、暴力、そして戦争への道なのだ。」
【次の3つは見出しのみ】
『新大統領の選挙早期実施の約束でボリビアに平和が戻る』(6月11日付エル・ムンド)
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/06/11/internacional/1118512803.html
『最高裁長官エドゥアルド・ロドリゲス、カルロス・メサを引き継いでボリビア大統領に』(6月6日付エル・ムンド)
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/06/10/internacional/1118372264.html
『ボリビア人の80%が、すべての議員を刷新するための選挙を求める』(6月12日付:IBLNEWS)
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129554
『インディオのリーダー、エボ・モラーレスは新大統領のボリビアの休戦を呼びかけに応える』
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/06/10/internacional/1118414777.html
(6月10日付エル・ムンド)
反政府運動の急先鋒であるボリビアのインディオ・リーダーで社会主義運動の国会議員であるエボ・モラーレスは、新大統領エドゥアルド・ロドリゲスの呼びかけに応じて停戦を承諾した。
【このエボ・モラーレスですが、南米の左派系電網誌IARノティシアスによれば、コンドリーサ・ライスのお気に入りで、CIAに動かされている、といいます。何せボリビアのインディオ貧困地区はコカインの栽培で何とか生きている状態ですので。】
チャベスの言うとおりで、ボリビアはベネズエラと同様に、米国によって「恒常的紛争地域」としてデザインされてしまっており、絶えず騒乱状態を作り出すことで麻薬、武器、地下資源(天然ガスと石油)による収入のバランスをとっているのでしょう。一方で水道などの住民の命を支えるインフラがすべて欧米の企業によって「民営化」されています。米欧資本主義によって作られたラテンアメリカの地獄を示す典型でしょう。