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□イラクの米軍の都市撤退計画は都市を血の海にする陰謀 イラク南部に小型イラン国家樹立 【後編】 [アラブの声ML]
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【後編】イラクの米軍の都市撤退計画は都市を血の海にする陰謀 イラク南部に小型イラン国家樹立
来るべきイラク南部の小イラン国家樹立計画
第三者を通じて知り合ったアラブの外交官が、「イランはイラクを文化的、宗教的に占領した。次の段階は軍事的な占領になるが、現首相ジャーファリー政権内や、特にイスラム政治家などイラクの政界の一部には、この計画の支持者が居る。占領計画は次期選挙において彼らのカードとなる」と驚くべき証言をした。イラク、特に南部でイランが介入してきている情報は掴んでいた我々であったが、信じることができなかった。
しかし、欧州のアナリストたちや、愛国主義者でイラクの政策決定者にも近い政府高官に連絡した結果、それが現実で、イラクの存在を揺るがす一層危険な事態が待ち構えていることが明らかになった。
イラン革命防衛隊に所属しイラン情報機関要員を内部に抱えているイランのエルサレム軍団にイラン政府が、次の任務はイラク軍と警察に取って代わるべく、イラク南部に介入することだとの指令を出したことが判明した。現在起きている警察官や軍人、その他の部局の職員の解雇は、そのための前準備である。事実同軍団の先遣隊が、実地視察と適地選定のために南部諸都市に到着している。
イラク南部のバスラではトマーンというイランの通貨やペルシャ語が流通しているとする報告がバスラから届いている。この軍団の任務は、「南部連邦」構想によれば「南部地方」予定地の諸機関や有力者たちの警護であるとの証言を我々は手に入れた。つまり、この南部地方は外見はイラクであるが、シスターニの連立名簿の人物率いる小型イラン国家となるのだ。
しかし、来るイラクの選挙に於いてシスターニの連立名簿が敗北しなければ、イラク南部地方の制圧が公表されることはない。敗北した時には、エルサレム軍団とイラン情報機関の保護の下に、南部はイラクから分離した地方であるとする発表がなされる。戦闘となってもイランではなくイラクの国内で起きるのだ。戦闘の目的はイラクの米国勢力、続いてイランに敵対する側に立つイラクの占領グループの弱体化だ。血を流し犠牲となるのはイラク人とその国土だ。そして南部地方は、イランが前世紀の初期にアラブ人から簒奪した(現在イラン領になっている)アラビスタンに編入されることになる。
よって、イラクへのイランの影響力を広げる地ならしとして、アラブ人の高級将校連や飛行士、識者、大学教授、宗教家、愛国者を含むイラク人名士たちへの暗殺の嵐がますます強く吹き荒れるようになった。アラブ人の、特にシーア派の宗教家に対する暗殺は、連立名簿の大部分とほかのイスラム諸勢力の一部が支持しその意見に従うイランの最高宗教権威、「イスラム共和国大師(ムルシド)」アーヤトッラー・アリー・ハメネイ氏をイラクの宗教権威に据える地ならしとすることを目的にしている。イランの宗教権威は、イラクに手を伸ばし、シスターニの権威を引き継ぐことが求められている。
従って、アラブ人で占領とイランの介入に反対する(イラクのシーア派の若き指導者)ムクタダ・サドル氏や、(占領軍の撤退を求めるシーア派の指導者で、イラク建国会議の代表の)アーヤトッラー・ジャワード・ハーリシー師、大アーヤトッラー・ホスニー師など著名なアラブ人の殺害計画があっても我々は驚かない。また、数週間のうちに、特にハメネイの宗教権威がイラクに拡張した後には、アリー・シスターニ師の死亡が公表されても驚きではない。
イラクで現在起きていることは、外部の命令でシーア、スンナ両派の一部のイラク政治家が、特に有能なイラク人を的にした組織的なテロや犯罪行為である。それに対して占領軍は傍観している。イラク人が血を流す限り、占領軍は関心を示さないどころか、事態が宗派、あるいは民族間、政治的衝突に向かっており、イラク人の頭から占領軍が忘れ去るので喜んでいる。これこそワシントンが望むことで、これこそ「イランがイラクで活動し続けており、イラクで暗殺事件が続発しているのに米国が黙っているなんて変じゃないか?」との問いへの正解なのだ。
事情通は、イランと米国が同盟する日が来ることは確実だと知っている。来る(6月17日の)イラン大統領選挙にラフサンジャーニ師が立候補したのは、(イランが米国を評してきた)「最大の悪魔」劇に幕を引き、米国に対するイラン人のイデオロギーを粉砕し、イランの同盟国で友好国であると受け入れさせるためだ。
その時には、ワシントンとテヘランの国交正常化が発表されるだろう。両国関係は未だに、ラフサンジャーニとヴィラヤーティ、アリジャーニの指導の下に断絶はせず細々と続いてはいたのだが、近く世界は、「イランが無かったらレバノンの政治問題の解決はできなかったであろう」とのイラン上層部の発表を耳にすることになろう。丁度、以前に述べた次の声明のように。「イランが無ければ、米国はアフガニスタンとイラクで成功を収められなかったであろう」
ボスニア、ヘルツェゴビナ以来、チェチェン、アフガニスタン、イラク、そしてレバノンと形作ってきた米国とイランの更なる協力をこれから耳にするであろう。
諺曰く、「(知っていて)警告を発したものは、(何が起きても)免責される」
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欧州に居住する著者のサミール・オベイド氏は占領後、占領軍に猟官運動をしたが採用されず、現在は反米姿勢を示している政治的な人物で、抵抗勢力側からは筋金入りの愛国者とは見なされず、灰色視されているようである。旧政権のことを誹謗するので特にバース党支持者からは批判を浴びることもある。シスターニやムクタダ・サドルなどを抱き込んで反米中心勢力を結成しようとしているように思われる。
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【短報】
*イラク軍の設立は無理な任務 イラク兵は戦う目的が分からない 「WP」 【ごもっとも】
*米海兵隊につかまった警備企業社員がすさまじい拷問の様子を告白 「9日付英ガーディアン」 【米軍の傭兵に対してもこのような扱いをするのだから、如何にイラク人に対する拷問が日常的に行われているかがわかる。URL不明なれど翻訳価値あり】
*在米最大イスラム擁護組織、米国イスラム関係評議会:コーラン冒涜報道で米国人のコーラン学習熱が急増、購入者が倍増 「qp」 【打つ手が全て裏目に】
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アラブの声ML 齊藤力二朗
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投稿者 white 日時 2005 年 6 月 09 日 19:59:57: QYBiAyr6jr5Ac