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(回答先: あの大戦は、日本にとって、強いられた戦争だった 西岡昌紀 投稿者 西岡昌紀 日時 2005 年 7 月 12 日 17:39:12)
(続きです)
その首相の靖国参拝について、法的問題が有るかどうか、と言ふ点について、
私の見解を述べます。
先ず、国際法上の問題ですが、私は、何も無いと考えて居ます。
この問題が論じられる時、すぐに出されるのが、サンフランシスコ講和条約
の問題ですが、先ず、今、首相の靖国参拝に抗議している中華人民共和国
及び大韓民国政府は、サンフランシスコ講和条約に調印した国々ではあり
ません。ですから、そもそも、この二国が、サンフランシスコ講和条約を
持ち出すことがおかしいのであって、もし、中韓両国が、サンフランシス
コ講和条約を理由に、日本の首相の靖国参拝に干渉するとしたら、それは、
日米安保条約を理由に、ロシアが、日本政府に基地使用を要求するくらいの
滅茶苦茶な「法理」である事を指摘したいと思ひます。
そして、その一方で、アメリカにしろ、イギリスにしろ、中華民国(台湾)
にしろ、肝心のサンフランシスコ講和条約に調印した国々は、日本の首相が
靖国神社に参拝する事に何ら異議を唱えて居ないのですから、サンフラン
シスコ講和条約を理由に、中韓両国が、靖国問題について、何か言おうと
する事は全くのナンセンスです。
そもそも、サンフランシスコ講和条約は、日本が東京裁判の諸判決を
受け入れる、つまり、日本が、刑の執行に同意する事は記して居ますが、
日本が、「戦犯」を慰霊する事を禁じてなど居ません。ですから、
この条約が、首相の靖国参拝の障害に成るかの如き言説は、全く論拠を
欠いた物と言ふ他は有りません。
現に、ブッシュ大統領は、日本を訪れた際に、靖国参拝を希望した事が
有りました。これが実現しなかったのは、日本側の「配慮」が理由で
あったと聞いていますが、サンフランシスコ講和条約に調印した
アメリカの大統領が、「A級戦犯」が祀られた靖国神社への参拝を
自ら希望したと言ふ事実こそは、「A級戦犯」が祀られた靖国神社に
日本の首相が行く事に、サンフランシスコ講和条約をはじめとする
国際法上の問題が何も無い事を示して居ます。
西岡昌紀
(続く)