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サミット:来年ロシアで初開催へ 「テロとの戦い」掲げ
【グレンイーグルズ(英国)杉尾直哉】主要国首脳会議(G8サミット)は来年、ロシアで初めて開催される。この1年間、欧米諸国はプーチン政権の強権化批判を強めていたが、ロンドン同時爆破テロの影響で、今回のサミットではロシアの民主化問題は議論されずに終わった。テロでロシアと西側の結束維持が演出できたことをテコに、プーチン政権は来年のサミットでも「テロとの戦い」を掲げ、成功を目指す考えだ。
プーチン大統領は8日のサミット終了後の会見で、ロンドンのテロを「世界の民主主義国家への挑戦だ」と批判。来年、出身地のサンクトペテルブルクで開くサミットでも「テロとの戦い」を重要課題とする考えを示した。大統領はチェチェン武装勢力による無差別テロに悩む自国を「テロとの戦いの先頭に立つ民主国家」と定義し直すことで、来年のサミットの主導権を握る考えとみられる。
ロシアは、国内メディア規制やグルジア、ウクライナの民主革命への介入を巡り、欧米から「民主化からの逆行」と批判を受けた。米保守派の一部はサミットからの「ロシア除外論」を主張した。だが、今回は一部首脳から「ソ連崩壊後の混乱から脱却しようと決断力を持って格闘するプーチン大統領を支持しよう」との声も出たという。
プーチン大統領はまた、旧ソ連が冷戦時代にアフリカ支援を行っていたことから、「支援継続はロシアの道義的責任だ」と強調。「次期サミットでは貧困国支援の対象に(中央アジアなど)旧ソ連構成国も含めるべきだ」と語った。
大統領はさらに中国など途上国首脳を招いた今回の形式を「次回から定型化したい」とも話した。ロシアと「戦略的パートナーシップ」を強める中国やインドをG8に絡ませることで、米国の一極主義に対抗し、ロシアの発言力を強める狙いとみられる。
毎日新聞 2005年7月9日 18時08分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20050710k0000m030014000c.html