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怒る気も笑う気もせん:英米に言われて初めて「3・11首謀者」と書くスペインの新聞
アホらしゅうなって、怒る気も笑う気も起こりません。(疲れるワ、ホンマ。)
英国で、「ロンドン連続テロ」の重要参考人として、Timesに言わせると『3・11の首謀者』である、アブ・ムサブ・アル・スリ(Abu Musab Al Suri)ことムスタファー・セトゥマリアム・ナセル(Mustafa Setmariam Naser)が「新聞指名手配」されたとたん、スペインのエル・ムンド紙が「3・11の首謀者の一人」というように書きたて始めました。
この話には実はプロローグがあって、昨年2004年の11月に米国政府がセトゥマリアム・ナセルを「3・11の首謀者でもあるアルカイダ幹部」として5百万ドルの懸賞金を出すと発表したとたんに、それまで3・11との関連をほとんど何も言わなかったスペインの新聞が一斉に「3・11の首謀者」と書きたてました。
スペイン人たちは「えっ、それ誰?」という感じだったのですが、それ以前のスペイン捜査当局からも、「スペイン・アルカイダ裁判」に関連して出されはしましたが、少なくとも3・11に関してはほとんど名前を出されなかった人物なのです。そして、12月にもなるとセトゥマリアム・ナセルの名前は3・11関連の報道から再び姿を消しました。
そして今回、ロンドン7・7事変で英国の新聞がこのシリア人の名前を書いたところ、早速それに尾っぽを振るようにエル・ムンドが次のような記事(2005年7月10日付:午後)を載せています。
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/07/10/internacional/1120986970.html
『警察はロンドンの襲撃に関係して、3・11に関与するシリア生まれのスペイン人を探す』
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この記事の中では、すでにTimesが、散々犯人扱いしておいてサッサと口をぬぐって知らん顔しているモハメド・アル・ゲルボウズィに関しては、相変わらず「お尋ね者」扱いにしています。(フン、どうせ英国のオヤブンの豹変ぶりにうろたえているのだろう。)そしてまたしてもセトゥマリアム・ナセルは『3・11首謀者の一人』。
欧米各国の新聞で、誰が指令してどのようなプロパガンダをはるのか、その「命令系統」がよく解ります。
今回のムスタファー・セトゥマリアム・ナセル(Mustafa Setmariam Naser)の「新聞指名手配」については、もう一つ視点があります。
ヨースルニ・・・、今どこにいるのかよく解らず、捕まる気配も無いような者が「真犯人」に指名される、と言うことでしょう。大体、御大将でCIAスパイのビン・ラディンがそうで、もちろんあのザルカウイ、そして今回のセトゥマリアム・ナセル、さらにアメル・アル・アズィズィといった、『幽霊』たちが「テロの主役」となるわけです。もちろんアルカイダやモロッコのGICMといった『幽霊団体』もです。
「対テロ世界戦争」を本当の意味の「世界戦争」にするための最大のマジックがこれで、世界の新聞が『幽霊』たちを祭り上げて、タコ踊りとかヒョットコ踊りとかを披露して見せ、各国にいる脳細胞を破壊された田吾作痴色人とか誤用評論家とかが、インストラクターになってみんなを躍らせる、という仕組みです。
ま、阿修羅をご覧の人は大概がこの点をお解りになっているとは思いますが、時々、阿修羅誌面でタコ踊りとかヒョットコ踊りを披露する面白い人が出てくるようです。(あえて誰とは言いませんが、大新聞の論調をそのまま自分の論調にする人ですね。)
しかし現在、世界中でこの情報・心理戦争に対する抵抗勢力が数多く現れてきている様子ですので、今から「対テロ世界戦争」との、本当の戦いが始まるのでしょう。