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(回答先: Re: アイルランド出身のロック・グループU2のボノが気になる(笑) 投稿者 Sun Shine 日時 2005 年 7 月 09 日 19:04:34)
「U2」世界ツアーがスタート、気負わず観客の視線で溌剌と
FujiSankei Business i. 2005/4/10
世界のエンターテインメント業界の今年最大の話題は、アイルランド出身のベテランロックバンド、「U2」の世界ツアーだ。3月28日の米カリフォルニア州サンディエゴからスタートしたツアーは、最終的に約3億ドル(約320億円)もの興行収入が見込まれている。そんなツアーを先ごろ、ロサンゼルスで生で体験する機会に恵まれた。高い娯楽性と、80年代から一貫して訴え続けている政治的メッセージがバランス良く同居した素晴らしいステージだった。(ロサンゼルス=岡田敏一)
■チケット売り切れ
世界ツアーがスタートした米西海岸での公演のメーンとなるロサンゼルス公演は、4月1、2、5、6の計4日間で、前半2日間の会場は、グラミー賞授賞式の会場で知られるロスのダウンタウンにあるアローヘッドポンド・オブ・アナハイム。後半2日間は、ロス近郊の都市、アナハイムにあるアイスホッケー場、ステイプルズセンターだ。
会場が巨大なうえ、最も良い席が1枚約170ドル(約1万8000円)と高額なのに、チケットは発売から数時間で売り切れ。インターネットオークションで定価の2倍から3倍の値段で取引された。
記者が見たのは2日の公演だが、1階はすべて立ち見席。ステージには大きな円形のキャットウオーク(花道)が設置された。花道の内側のスペース以外の観客は、早く会場に到着すれば前で見られるわけで、記者もステージ直前のスペースをいち早く確保した。
前座の演奏のあと、午後8時40分ごろから公演がスタートした。約1万7000人収容の会場は、3階席の一番上まで超満員。会場の照明が落ち、メンバー4人が大型の懐中電灯で客席を照らしながら花道を歩き始めると、会場はすさまじい歓声に包まれた。
演奏は最新アルバム「ハウ・トゥ・ディスマントル・アトミック・ボム」収録の荘厳な楽曲「ラヴ・アンド・ピース・オア・エルス」でスタート。記者の手の届きそうな場所でボノ(ボーカル担当)が熱唱する。目前で見るボノのパフォーマンスは予想以上のカッコ良さだ。
間髪を入れず、最新作からのヒットシングル「ヴァーティゴ」が始まると、観客は早くも狂乱状態に。この後も、最新作の楽曲の間に過去の楽曲をほぼ発表年代順に挟み込むという形式でステージが進行していく。
傑作「ヨシュア・ツリー」(87年)で、ブルースやカントリーといった米国のルーツ音楽に深い敬意を評し、米国市場で認められた彼らだが、実は、こうした米国のルーツ音楽の元をたどれば、米国に移民としてやってきたアイリッシュたちの伝統音楽に行き着く。U2のルーツ発見の旅はすなわち、自分たちのルーツ発見の旅でもあるのだ。
中盤からは「ブラディー・サンデー」や「ニュー・イヤーズ・デイ」といった80年代初期のヒット曲が登場。大平原を思わせる雄大なボノの歌唱法と、工場の機械音のような鋭い金属音を16ビートで刻み続けるエッジ(ギター担当)の演奏法が一体化したU2サウンドの特異性を再認識させてくれる。
終盤に向けて政治的メッセージも濃厚になる。演奏の間、ステージには飢餓で苦しむアフリカ諸国の全国旗や国連の人権宣言の文章が映し出される。こうした硬派な姿勢は約四半世紀にわたり、まったく揺るがない。
■ロック界最強
ボノは先ごろ、ビジネスで途上国を救済するための試みとして、ファッションブランド「EDUN」を立ち上げたほか、今年のノーベル平和賞の候補者としても名前が挙がっている。
約2時間、アンコール6曲を含め全24曲を熱演したが、大物バンドにありがちな妙な気負いはなく、観客の視線で溌剌(はつらつ)とロックしていたのが印象的だった。
約3年半ぶりとなる今回のツアーは、ロック界最強のバンドという自らのポジションを明確に示すものにもなるだろう。
なお、今回の世界ツアーに、日本公演が入るかどうかは決まっていない。=敬称略
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/art-20050409201656-DEVYVYTIRK.nwc