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(回答先: 仏、欧州憲法を大差で否決 国民投票 統合大幅遅れ不可避 (東京新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 5 月 30 日 14:19:56)
欧州憲法、大差で否決 仏国民投票 反対55%、首相更迭へ
【パリ=山口昌子】欧州連合(EU)主要国であるフランスで二十九日、EU基本法である欧州憲法批准の是非に関する国民投票が行われ、同日午後十時からの即日開票の結果、批准反対が54・87%、批准賛成が45・13%の大差で否決された。投票率は69・74%と高く、国民の関心の高さを示した。
シラク大統領は同夜、エリゼ宮(仏大統領府)からテレビ、ラジオで演説し、投票の結果を「認める」と述べ、敗北を認めた。
大統領はまた、投票で示された国民の「懸念と期待」に応えるため、ラファラン首相の更迭を含めた内閣改造を実施することを表明。首相は三十日にも辞表を提出する見通しだ。
そのうえで、大統領は「(EUの)原加盟国のフランスはEUに当然ながら残る」と述べ、来月中旬の欧州理事会(首脳会議)で、フランスにEU脱退の意思などがないことを説明することを明らかにし、暗に再投票の道を探ることを示した。
また「批准の手続きは全加盟国で実施中だ」とも述べ、今後の批准手続きが続行されることも指摘した。憲法はドイツ、イタリアなど九カ国ですでに批准され、二〇〇六年十一月末までに全加盟国が批准することになっている。
一方、党内が賛否両派に分かれた社会党の批准賛成派のオランド第一書記は同夜、左派の結集を訴えると同時に、否認は「権力への拒否を意味する」と述べ、失業率が10%を超えるなどの国内情勢が反対票につながり、シラク政権が制裁を受けたとの見方を示した。
「批准反対派」の極右や極左などもいっせいに大統領の辞任と繰り上げ総選挙を要求しており、大統領は政権十年目で外交、内政面での大きな危機を迎えており、今後政権の立て直しに集中することになろう。
■欧州憲法 25カ国に拡大した欧州連合(EU)の機能強化や運営の効率化を主眼とした基本条約。「大統領」(欧州理事会常任議長)のほか「外相」ポストを新設し、共通外交・安全保障政策の構築を目指す。2004年10月に調印され、06年11月の発効を目指す。全加盟国の批准が必要で、これまで9カ国で批准されている。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/31int001.htm