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(回答先: ウズベキスタン、カリモフ強権政権の最大のスポンサーは日本 突出したODA額(日刊ベリタ) 投稿者 田中大也 日時 2005 年 5 月 26 日 12:59:51)
田中元外相と鈴木宗男氏との対立は、まだ記憶に新しいところでしょう。対立の渦中にいた内のひとりで外務省のラスプーチンと呼ばれた佐藤優氏の著『国家の罠』に、ごく簡単にですがカスピ海諸国へのODA援助についてのくだりがありますので、一部引用したいと思います。あと、戦争板で関連するかと思われた他の方の投稿もご紹介します。
(引用1)
中国・国家主席 ウズベキスタン大統領支持 エネルギー開発で協力 NHK
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/730.html
投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 5 月 26 日 19:50:25: eahs5MlcSyO0.
(引用2)
『国家の罠』佐藤優著 新潮社刊 P92〜P95(一部抜粋)
(引用はじめ)
鈴木宗男氏も自らのロシア人脈、アフガン人脈、国連人脈、中央アジア人脈を最大限に活用した。
鈴木氏が最重要視したのは、中央アジアのタジキスタンだった。(中略)十年近く続いた内戦の結果、イスラーム原理主義勢力も台頭し、現在の連立政権は、この原理主義勢力を取り込んでいるが、権力基盤は脆弱だ。タジキスタンの安定を担保しているのが、駐留ロシア軍(第二〇一自動車化狙撃師団)だ。
ラフモノフ大統領は、親露政策を基調としているが、隣国ウズベキスタンのカリモフ大統領はアメリカの支持を権力基盤とし、反露政策をとっている。過去の国境問題から、タジキスタンとウズベキスタンの関係はよくない。今、ここでタジキスタン情勢が混乱し、過激派が中央アジアで権力基盤を構築すれば、ユーラシア地域の秩序が極めて不安定になる。鈴木氏にはそのような絵柄がよくわかっていた。
鈴木氏は小泉純一郎総理との面会を求めた。(中略)
「総理もタジキスタンの重要性はよくわかったようだ。俺に親書をもって、タジキスタンとウズベキスタンに行けという。たいへんな仕事になるが、あんたの力(佐藤氏の力:どうして?註)が必要だ。頼む。タジキスタンを巡って、アメリカとロシアの綱引きが始まっている。ここに日本がうまく噛めば、北方領土問題を動かすことができるかもしれない」(中略)
鈴木氏は、中央アジアにおける日露提携を北方領土交渉のあらたな動力に転化させることを考えていた。
(引用おわり)