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読売【元日本兵との面談持ち越し…報道陣の集結嫌う?】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050527-00000014-yom-soci
社会ニュース - 5月28日(土)3時5分
元日本兵との面談持ち越し…報道陣の集結嫌う?
【ジェネラルサントス(フィリピン南部)=中谷和義】フィリピン・ミンダナオ島の山中に2人の元日本兵が生存しているとの情報について、同島ジェネラルサントスに派遣された在マニラ日本大使館員ら4人は27日、同日予定されていた2人との面談を果たせなかった。
面談場所のホテルに約30人の報道陣が集まったことについて、仲介の日本人男性から、「メディアが騒いでいるようだが、2人は老人なので様子を見たい」と、面談場所の変更を求める申し出があったという。
仲介者はまた、2人が住むとされるジェネラルサントス北郊の山岳地帯は、イスラム過激派モロ・イスラム解放戦線(MILF)など武装勢力の拠点であるとし、「安全な移動には武装勢力側との事前調整が必要だが、話がついていない」と説明したという。
日本大使館ダバオ駐在官事務所の小川整一参事官は、仲介者が大使館側の問い合わせに円滑に回答しないとして、「本当に(2人は)日本兵なのか、若干の疑念も起こりつつある」と語った。「唯一の情報源だから機嫌を損ねてはいけないが、向こうから何の説明もない」とも付け加えた。
仲介者は、元日本兵に実際に会ったことはなく、部下のフィリピン人を通じて連絡を取っている。2人の住む場所は車で直接乗り付けることができず、6時間歩かなければならないという。
厚生労働省では、仲介者の情報などから、この2人は、旧陸軍第30師団捜索第30連隊の山川吉雄中尉(87)=大阪市西区出身=と、中内続喜(なかうち・つづき)伍長(85)=高知県明治村(現越知町)出身=ではないかと推定している。同師団は、同島で終戦を迎えた。2人は「戦死」扱いという。
同島の実情に詳しいフィリピンの消息筋によると、武装勢力は元日本兵の帰国を認める代わりに、何らかの対価を求めているという。このため、大使館側が2人と接触する前に武装勢力側と交渉を迫られることも予想される。
◇
政府は元日本兵について、さまざまな情報が飛び交っているため、慎重に身元などの確認作業を進める方針だ。政府関係者は27日夜、「あの周辺では、元日本兵の情報がよくある。今回は生存者がいるという情報があるので、大使館員を派遣した。まだ確認できていない」と述べた。
また、別の関係者は「これまでも間違った情報はあった。まだ半信半疑で作業を続けている」と語った。
(読売新聞) - 5月28日3時5分更新
(拡大写真)
旧日本兵・身元確認に向かう大使館員(AFP=時事)