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(回答先: 米軍によるイラク遺跡の盗掘と歴改竄の動機について(バルセロナ・・・氏の所見は?) 投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 5 月 23 日 07:57:28)
全くの思いつきでしかないのですが・・・(不勉強でして、すいません)
ODAウォッチャーズさんへ。うーん、弱ったな。実は私自身、イラクでの盗掘の現状については不勉強で詳しいことは存じていない状態でして、何とも「こうだ」と申し上げることができないのです。全くの思いつきでしかないのですが、とりあえず以下のようにお答えいたしておきます。
一般的に言えば、かつての大英帝国がそうですが、ある地域の「歴史を知る」ということは、イコール、その地域を支配する、という意思につながりますよね。その知識を独占し(一部差し支えの無い箇所を公開し)多くの知識人を動員してそれを自分たちの歴史観と世界観に合わせて構成して「歴史を解明する」ことが、そこに住む人間たちとその地域を眺める世界の眼を、自分の思考パターンと哲学によって縛りつけ操作し、その地域を政治(軍事含む)的・経済的に支配するための基盤となるはずです。
そしてその目的にとって都合の悪い事実は隠蔽し、都合の良い部分を支配者たちの哲学に合わせて強調し都合よく整理する、というのが、今までの「歴史研究」の実態ではないのか、と思います。支配者が変わるときにはやはり同様のことが繰り返されて、結果として「歴史の改ざん」となるのではないでしょうか。
どっちにしても「歴史」は「物語り」です。スペイン語で「歴史」に当たる言葉はla historiaで、個人的な事実を元にした話がuna historiaです。(スペイン語のlaやelは英語のtheにあたる定冠詞、unaやunoは英語のaやoneにあたる不定冠詞です。)有名なラテン・ミュージックの中に「ある愛の物語Una historia de amor」というのがあるのですが、「歴史」と同じhistoriaという単語が使われます。他のラテン系言語でも同様でしょう。英語でhistoryがHis storyつまり「神の物語」だ、というようなことを聞いたことがありますが、これはおそらくこじつけで、たぶんhistoryの一部をとったものがstoryなのでしょう。しかしこれはこれでまた、なかなか意味深長です。
ヨーロッパ言語の中で「歴史」は「主体的に語られるもの(その主体が「神」か人間かは別にして)」という感覚なのでしょう。だから逆に言えば「改ざんされていない歴史」など存在しない、と言ってもよいわけです。私は「客観的な歴史」などというものは信用していません。「歴史」として言われている様々なことは、自らモノを考える際のヒントの一部として活用するのみです。
ただ世の中にはそれ以上のことを考えている人もいるようです。藤原肇氏とアーサー大本氏の対談で、アーサー大本氏は、米国が中央アジアやメソポタミアでの古代の科学(超科学?)の秘密を盗もうとしているのだ、と断言しています。
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http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/article/omoto01.htm
アフガンとイラクを軍事攻略したアメリカの秘められた意図を探る(上)
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/article/omoto02.htm
アメリカのイラク占領と不吉な黙示録信奉の影(下)
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ここまでくると私はもうついていけなくなる(笑)。ただいずれにせよ、「敵を知る」ことの中に「歴史を知る」ことが含まれていることは間違いないと考えています。
単純に「古代史マニアの間で高く売れる」というこすからい金銭目当ての部分もあるかと思いますが、もしこの盗掘が組織的に大規模に行われているとすれば、大英帝国が発見していなかった新たな「歴史的事実」を発見しそれに歴史に解釈をつけることが、すなわち新たな支配権を確立することだ、ということを、彼ら(米国およびイスラエル)が解ってやっている、ということになるでしょうね。
まあ、こちらとしては、やつらが隠蔽しようとしていることや改ざんしていることを「知り返してやる」努力をしていけばいいだろうし、そうするしかない、と思っています。
この程度で、ごめんください。