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イラクで武装勢力に死刑判決 新政権移行後、初めて
2005年05月23日11時15分
イラク中部クートの裁判所が22日、イスラム教スンニ派の武装勢力「アンサール・アルスンナ」のメンバー3人に対し、警官の拉致、殺害、強姦(ごうかん)の罪で死刑を言い渡した。AFP通信が報じた。米英暫定占領当局からイラク政権に主権が移されて以来、武装勢力に対する死刑判決は初めて。10日以内に執行されるという。
アンサール・アルスンナは、西部ヒートで斎藤昭彦さんを拉致したと主張している組織。イラクの治安は、武装勢力の無差別的なテロの急増と、米軍との衝突などで悪化している。4月末の政権発足後、500人近いイラク人が武装勢力に殺害され、死刑の積極活用を求める世論が強まっていた。移行政権のジャファリ首相は、抜本的な治安強化の方針を示している。
被告の3人は25、30、44歳。クートはバグダッド南東170キロのイスラム教シーア派の町。裁判にはシーア派中心の市民が傍聴し、判決の後は「正義、万歳」と歓声があがったという。
イラク内務省によると、拘束している8000〜9000人の武装勢力容疑者を順次、裁判にかける。米軍も数千人を拘束している。死刑は、旧フセイン政権下で頻繁に執行されたが、米英暫定占領当局がいったん廃止。主権を移譲した直後の04年6月、アラウィ前首相が治安回復の切り札として復活させたが、武装勢力に対する判決例はなかった。一般犯罪(殺人罪)での死刑判決は約1カ月前にあったが、執行されていない。
http://www2.asahi.com/special/iraq/TKY200505230084.html