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戦死イラク米兵の写真掲載、半年で1回 主要8紙誌
2005年05月23日03時00分
21日付ロサンゼルス・タイムズ紙は、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストや自紙など米主要8紙誌を調べた結果、昨年9月から今年2月までの半年間にイラクで米兵が死亡した時の写真を掲載したメディアはわずか1紙、それも1回だけだった、と報じた。米軍当局の規制や妨害が一因と指摘しており、「犠牲をはらむ戦争の現実が読者に十分に伝えられていないのではないか」と問いかけている。
8紙誌のうち唯一、掲載したのはシアトル・タイムズ紙。クリスマス前に食堂爆破で亡くなった米兵の写真だった。調査対象の半年間には、559人の米兵や軍関係者が死亡していたという。
一方、この間に掲載されたイラク人死者の写真はニューヨーク・タイムズで30回、ロサンゼルス・タイムズで22回など圧倒的に多かった。
米軍死者の写真がほとんどない背景について、同紙はカメラマンの数が少なく現場に遭遇しにくいうえ、遺族に連絡するまで掲載を見合わせるよう米軍から求められ、その間にニュース価値が下がってしまう点を指摘。仲間の遺体の撮影を嫌う米兵に、カメラの前に立たれて邪魔された写真記者の経験談も伝えている。
8紙誌以外で戦死米兵の写真を掲載した新聞社には、一部の読者から「残酷だ」「配慮に欠ける」「非国民」などと抗議があったことも紹介している。
星条旗でくるまれた米兵のひつぎの写真については昨年、国防総省が「プライバシー保護」を理由に撮影を禁じていることが報道され、戦死者続出の事実を隠そうとしていると問題になった。
対象となったのは、新聞6紙と雑誌のニューズウィーク、タイム。調査期間は米軍のファルージャ総攻撃や国民議会選挙を前にしたテロ攻勢など、戦闘が激化した時期だった。
http://www.asahi.com/international/update/0523/003.html