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□パンタ笛吹の帝国現地レポート(31) [TUP速報]
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/544
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パンタ笛吹の帝国現地レポート(31)
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米国の二大週刊誌のうち、ぼくは右寄りの記事が多いタイム誌よりもニュ
ーズウィーク誌の方が、よりバランスがとれていると感じていました。
ところが今回のコーラン冒涜記事では、ブッシュ政権の取り消し要求に応
じて、ついに記事を撤回してしまいました。
「米メディアが時の政権の要求に応じる形で記事を取り消すのは異例」
【ワシントン16日共同】
メジャーなメディアのほとんどが、政府の都合のいいように操られる国に
住んでいるんだなあ、とあらためてため息が出てしまいます。
(パンタ笛吹/TUP)
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★情報源は、自信を持っていた
大企業が所有しているメディアは、ニューズウィーク誌がコーラン記事に
ついて「引き下がった」と報道しているが、それは真実ではない。
ニューズウィーク誌は、国防総省の疑問に対して以下のような解答を表し
た。 (訳者注:これは、『取り消し』の前日の記事です)
「土曜日(5月14日)イシコフ記者が情報源と話したところ、その匿名
の政府高官は、『トイレに流した件を含めて、尋問官がコーランを冒涜する
調査報告を読んだことを、私ははっきりと思い出すことができます。ただ、
その調査報告が、グアンタナモ基地を所管する南方軍のだったか、別の調査
文書だったのか確信が持てなくなりました』と語った」
・・・上記の発表を別の言葉で言い換えれば、イシコフ記者の情報源は「コ
ーラン冒涜事件は確かにあった」と、今でも「自分の主張は正しい」と述べ
ているのだ。ただ単にそれが、「別の書類に書かれていたかもしれない」と
言っているだけなのだ。
しかし、それで何の違いがあるというのだろう?
国防総省スポークスマンは、「その情報源はもはや信用を失った」と怒っ
たが、文書の出典があやふやなだけで、目撃者そのものを否定することはで
きない。
それは、誰かがヨハネによる福音書ではなく、マルコによる福音書のカイ
アファについて読んだと言ったので、その人が確かに福音書を読んだのかど
うか分からないと言っているようなものだ。
ホワン・コール インフォームド・コメント 5月16日
http://www.juancole.com/
★トイレ事件は、何度も起きている
トイレ事件は、ワシントンポスト紙が2003年に、グアンタナモ米軍基
地の元収容者(アフガニスタン人)に行ったインタビューで、すでに報告さ
れている。
29歳のエッサヌーラが受けた最初の尋問は、彼がグアンタナモ米軍基地
に送られる前に、カンダハールで行われた。尋問にあたった米兵は彼を殴り、
コーランをトイレに投げ捨てて、彼をあざけりののしった。
エッサヌーラは、「私たちは『どうかコーランを冒涜しないでくれ!』と
泣きながら叫びました。それは私たちにとって、あまりにもひどい場面でし
た」と語った。
(2003年3月26日付け ワシントンポスト紙 より)
また、元グアンタナモ収容者で、無実が実証されて釈放され、今はイギリ
スの保護下に置かれているアシーフ・イクバルは、2004年に、別のトイ
レ事件をこう証言している。
「監視兵たちが、私たちの宗教行為やコーランに対して行った冒涜行為は、
私の見るところ、収容者に最大限の苦しみを与えるために練られた手段だと
思います。
彼らはコーランを丁重に扱うことはなく、蹴ったりトイレに投げ込んだり
もしました」
カルゲイカス アンチ・ウォー・ドットコム 5月16日
http://www.antiwar.com/news/?articleid=5959
★訓練学校では、バイブルを踏みにじっている
軍隊経験のある読者が、以前、こんな手紙をくれたことがある。
「私は元米軍士官で、栄えあるSERE訓練学校に通ったことがあります。
(SEREは、捜査、侵攻、抵抗、脱出、の略)
その訓練学校では、2−3日間、敵軍の捕虜になるコースを受けました。
そこはまた、尋問官を養成する基地としても使われていました。
今でも覚えている最も強烈な場面は、尋問官リーダーの一人が、聖書を床
に投げつけて蹴り廻したりしたことでした。
それが訓練の一つなのだと分かってはいましたが、聖書を踏みにじる行為
は、私の心を粉々に砕きました」
・・・この手紙を読むと、グアンタナモで尋問官がコーランを投げ捨てた
事件が「間違いなくあった」と確信できる。
ホワン・コール インフォームド・コメント 5月16日
http://www.juancole.com/
★例の記事には、こんなものも含まれていた
米陸軍スポークスマンは、グアンタナモ米軍基地の尋問官10人が、囚人
を虐待した罪ですでに罰せられていると確認した。
処罰された10人のうち一人は女性尋問官で、彼女は上に着ているものを
脱ぎ捨て、囚人のヒザの上に腰掛け囚人の髪に指をからませた。
(性的虐待の詳しい事実については、今週出版される元グアンタナモ基地の
通訳による新刊に書かれている。
その本の中には、女性尋問官が自分の赤く染まった手を「これは私の月経
の血よ」と言いながら、収容者の顔になすりつけた、という申し立ても含ま
れている)
ニューズウィーク誌 5月9日版
http://msnbc.msn.com/id/7693014/site/newsweek/
★ニューズウィーク誌に罪はない
あまり言いたくはないのですが、囚人を怒らせるためにコーランをめちゃ
くちゃに扱うという報道は、以前にも何度も流れているのです。
グアンタナモ米軍基地から釈放されたマンチェスター出身のジャマール・
アルハリースは、2004年のインタビューにこう答えています。
「グアンタナモで暴力を振るわれたことが何度もありましたが、それは私
たちが味わった心理的な苦痛ほど悪くはありませんでした。
監視兵がコーランを蹴り廻すので、収容者の70%がハンガー・ストライ
キを起こしたこともあります。結局は強制的に食物を食べさせられ、ストラ
イキは終わりましたが・・・」
去年の12月30日付のファイナンシャル・タイムズ紙には、グアンタナ
モから釈放されたモロッコ人元囚人の以下のような証言が掲載されました。
「米兵は私たちがトイレに行くたびについてきて監視し、コーランのページ
を引き破って、トイレの中に投げ入れたのです」
他にももっと多くの囚人虐待の証言が、すでに山ほど報道されています。
コーラン冒涜の記事に端を発したデモで、17人が死亡しました。
でもそれはニューズウィーク誌のせいではなく、米政府が犯した行為がき
っかけとなって暴動が起きたのです。 私たちの国が虐待という罪を犯した
のです。
あなたはどうするつもりなのですか?
ここはあなたの国であり、あなたのお金であり、あなたの政府なんです。
彼ら政府はあなたの名前のもとに、こんな罪を犯しているんです。
私たちがそんな彼らを選んだんです。
モーリー・アーヴィン クリエイターズ・シンジケート 5月17日
http://www.commondreams.org/views05/0517-34.htm
★逃げ遅れた負傷者たちは、次々と・・・
ウズベキスタンのアンディジャンでは、生き残った人々が、国際監視機関
の目の届かないところで犠牲者たちを埋葬した。
カリモフ大統領はこの鎮圧を「イスラム武装勢力への勝利」と言うが、
目撃者たちは「これは一般市民の大量虐殺だった」と語る。
弾痕だらけになっている工業大学の壁の内側には、何百という遺体が並べ
られていた。校舎の外はおびただしいほどの血が滲みており、そのまま放置
されている。
医療ボランティアのグルボジエ・ツラジェワは、「多くの犠牲者のうち、
たったの3人か4人の遺体が制服を着ていただけで、銃で撃ち殺された残り
の人々は普通の市民の服装をしていました」と語った。
目撃者によると、金曜日の犠牲者の数は、土曜日に治安部隊が死体を集め
だした後にもっと増えたということだ。
目撃者のあるビジネスマンは、それらの様子をこう語った。
「傷を負ってなんとか現場から逃げ出そうとしていた負傷者たちは、治安部
隊によるカラシニコフ銃で、一発でしとめられていきました。
3人か4人の兵士たちが、負傷者を殺して廻る役目を負っていたようです」
英紙 インディペンデント 5月16日
http://news.independent.co.uk/low_res/story.jsp?story=638639&host=3&dir=
71
(参考ニュース)
カリモフ大統領は、死者がアンディジャンだけで500人を超えるとの報
道について、「いったい誰が言っているのか。大きい数字を聞きたければ市
場に行けばよい」と語り、
「(治安部隊によって)市民は一人も殺されていない」と、一般市民のデモ
参加者はいなかったとの認識を示した。
アサヒ ドットコム 5月18日
http://www.asahi.com/international/update/0518/008.html
★今夜はチキン料理でお祝い
イラクで取材中、米軍車両が破壊されたり、米兵が殺された現場を訪れる
たびに、そこでは若者や子どもたちが大喜びして叫んでいる場面に出くわす。
ある時、米兵が銃撃されてまもない現場に行くと、殺された米兵から流さ
れた血溜まりの上に立っていた男性がこう言った。
「私は貧乏人ですが、今日はいまから家に帰って、チキンを料理して、米兵
が殺されたお祝いをします」
イラク新政府のタラバニ大統領は、元々は経験豊かなクルド人ゲリラの指
導者だ。彼はペシメルガと呼ばれる3000人以上のクルド人民兵をバグダ
ッドに連れてきて、自分の住居のまわりを警護させている。
これは、ある訪問者が、タラバニ大統領の家を訪れていたときの話だ。
大統領はその訪問者に、「どれだけ新政府が、政策を達成したか」を盛んに
自慢していたのだが、途中、急に自分の演説をさえぎって、側近に、重火器
を持ったペシメルガたちの、家のまわりの配置換えを命令したのである。
パトリック・コバーン 英紙 インディペンデント 5月15日
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=638525
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配信担当 萩谷 良
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