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3・11「不発弾」は警察が捏造していた?(エル・ムンド紙の爆弾?報道!!)
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/556.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 21 日 08:07:48: SO0fHq1bYvRzo
 

3・11「不発弾」は警察が捏造していた?(エル・ムンド紙の爆弾?報道!!)


このエル・ムンドのまさに爆弾のような報道は、実は5月16日付の記事でした。非常に長い記事でしたので、読解と分析に少々暇がかかりました。

今まで延々と、この「不発弾」を唯一の証拠として、イスラム・テロ説と数名のスペイン人チンピラによるダイナマイト窃盗→爆弾製造を主張して、デル・オルモの判事局の判断を支持してきたエル・ムンド紙が、どんな「落とし前」をつけるのか、注目しています。

原文は非常に長い記事ですので、要約のみをお伝えします。また元記事は有料記事(店頭販売の紙面にも載った)ですので、一応Urlは載せておきますが、入ることはできないと思います。


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http://www.elmundo.es/2005/05/16/espana/1801066.html
(エル・ムンド 2005年5月16日:有料会員制記事)

3・11事件のブラックホール(17)

『13番目のカバン』

X線写真を3ヶ月以上も判事に隠していた


フェルナンド・ムヒカ

(以下、記事の要約を記す。【 】内は私からの訳注。)


3・11事件で「不発弾」となった一つのカバンがあった。しかし「なぜ爆発しなかったのか」がずっと問題になっていた。実は、国家警察の爆発物処理班が最初にX線写真を撮っており、そこでダイナマイトにつながる電線が外れていたことが最初から分かっていたのだ。ところが爆発物処理班は4ヶ月もこの事実を捜査担当判事に隠しており、後で知ったフアン・デル・オルモ判事は激怒した。

さらに、起爆装置として使用された携帯電話は電話カード付きのもので、このカードから主犯の一人と見なされるジャマル・ゾウガムその他が逮捕されたのだが、なぜ犯人はよりによってすぐに所有者が判明するタイプの電話を使ったのだろうか。


この担当者はJuan Jesús Sánchez Manzanoであり、バジェカスの警察署【爆破現場の一つエル・ポソ駅に近い:注】で事件の18時間後(3月12日未明)にこのカバンを調べ、最初にX線写真を撮った。このカバンが「バジェカスの爆弾ナンバー13」である。

デル・オルモ判事には4月26日に電話のアラームは朝7時40分にセットされていたことを報告した。【この点は、3月12日の段階では「犯人がAMとPMを間違えていた」と発表し、この電話がAM/PM表示ができない型であることが知れ渡ると、15日になって「19時40分にセットされていた」と訂正され、4月6日になると「実は電線がつながっていなかった」と際訂正された:注】そしてどうしてそれが爆発しなかったのか、については、明確な報告をしなかった。

6月10日にManzanoは再度報告を判事に出した。このときもX線写真のことは言わず、爆弾の仕組みがイスラエルでパレスチナ人が使うものと似ていると言って、イスラエル大使館を喜ばせた。【イスラエルを喜ばせたものは他にもある。デッチアゲ「2台目の盗難車」でパレスチナ人が使う被り物が「発見」されたそうだ:注】

ところが警察の科学捜査班が、捜査報告書に3月12日に爆発物処理班が撮ったX線写真を添えて判事に提出したことで、写真を隠していたことが明らかになった。判事は激怒した。7月15日のことである。その写真で、携帯電話から出るケーブルが爆発物につながっていなかったことを、処理班が初めから知っていたことを、判事は初めて分かったのである。

同時に、ケーブルをつなぐ部分に絶縁テープが巻かれていなかったことも明らかになった。通常なら2本の電線をつなぐ場合には必ず絶縁テープを巻くはずである。にもかかわらず、爆発物処理班は、現在に至ってさえも、その電線が接続されていなかったことを、爆発しなかった「原因の一つ」と主張し、起爆装置の携帯電話の所有者登録が2重に為されて機能しなかったことも「原因の一つ」と言い張っている。


しかし「真相隠し」はもっとある。

このバジェカスの警察署にあったカバンと、エル・ポソ駅で自治体警察の警官Jacobo Barreroが見つけたカバンに、根本的な違いがある。この爆弾が、ETAの事件の際にもよくあるように、「わな【原文trampa:見せかけだけの偽物】」である可能性があったのだ。当紙は何度もバジェカスの警察署員を取材するのだが、いつもミステリーが膨らむばかりである。

3・11の次の週に米国のABCテレビがこの不発弾の画像を世界に放映した。一つの画像を除いては警察の公式発表のものであった。しかしこれはスペイン国家警察がインターポールに捜査のために送ったはずのものであり、スペイン国内ですらまだ公開されていない画像だったのだ。【CIAでも絡んでなきゃできないと思うが:注】そしてABCが放映した画像の中で、ブルーのカバンは本物ではなく、似たものを使っていた。

さらに不思議なのは、この不発弾を誰が警察署まで運んだのか、その前に誰が「不発処理」を行ったのか、いまだに明らかでないことだ。爆発するかしないか分からない爆弾を、命をかけて運ぶ者がいるだろうか。誰も不発処理をしたと名乗る者はいないのである。

もっと驚きは、Manzanoが爆発物の材質に関する専門家ではないのに、捜査の最初から「今チータ鉱山【スペイン北部アストゥリアスにある炭鉱、ここから密告屋トラスオラスら数名のスペイン人がダイナマイトを盗んでイスラム・テロリストに売った、とされている:注】のダイナマイトだ」という仮説を立てている。そしてデル・オルモ判事もこの線で捜査を進めている。

そしてこのカバンの中から発見された携帯電話とダイナマイトGoma 2 Ecoだけが、すべての捜査の中心になった。しかしManzano の上司であるSantiago Cuadroは、テロリストが使った爆発物をTitadyne【ETAが普段使用するダイナマイトの種類:注】である、と知っていた。

また、起爆装置の携帯電話は使用者登録のためのカードが必要なのだが、そのカードの登録者からラバピエス地区でジャマル・ゾウガムなどが逮捕されることになった。その電話はTrium T 110というメーカのものだが、他の種類の電話ではカード無しでもアラームを鳴らす事ができ、起爆装置として十分に使える。携帯電話機を取り扱うものがこれを知らないはずは無い。

なぜ犯人はわざわざ使用者がすぐに明らかになるタイプの電話を使ったのだろうか。しかもゾウガムたちは事件の後も同じシリーズのカードを使い続けていたのだ。こんなことがありうるだろうか。


ありうるとすれば、エル・ポソ駅で地方警察官Jacobo Barreroが発見したカバンと、バジェカスの警察署にあったカバンが異なる、ということである。3月11日の朝、Jacoboはエル・ポソ駅の爆破された列車の座席の下にあったカバンを発見し、プラットフォームに置いて爆弾だと気付き、人を遠ざけた。目撃者の証言をまとめると、カバンは青と黒の2つあった。

黒いカバンの方はJacoboが口を開いていた。その中には携帯電話が見えそこから2本のコードが青いゴミ袋の中に向かって伸びていた。そしてそこにあったオレンジ色のダイナマイトは明らかにTitadyneだったのだ。起爆剤から伸びていたケーブルの色は黒と赤だった。しかしバジェカスの青いカバンのものは青と赤だった。

その後9時45分になって爆発物処理班が到着し黒いカバンを爆破処理した。しかし処理班の判事への報告ではカバンは一つであった、となっている。青いカバンは誰がバジェカスの警察署に運んだのか?

爆発物処理班はその朝3つの爆破処理をした。一つは今のエル・ポソ駅の黒いカバン、次はアトーチャ駅で、そして、処理班の報告によれば、ManzanoとCuadroの監視の元で、もう一つを処理した、ということになっている。そしてバジェカス警察署のカバンは、エル・ポソ駅にあった青いカバンである、とされているのだ。


バジェカスであらゆる嘘が開始された。報道陣に対して、その日の夜中にカバンの中から音が鳴った、そこで口をあけた警官が、極めて幸運な形で、カバンの底で携帯電話を見つけた、と発表された。その後警察の発表は次々と変わった。

また、この不発弾のカバンからは、それを作った人物の指紋やDNAが見つかったという発表は何一つ無い。他の多くの場所ではレガネスで死亡した犯人たちの指紋やDNAが多く検出されたのに、である。

そしてこの「13番目のカバン」からは125グラムのGoma 2 Ecoの筒2本が発見された、と報道陣に発表された。しかしスペインの爆発物協会によると125グラムのダイナマイトの筒は存在せず、152グラムのはずだ、ということである。そしてその発表が、アストゥリアスのコンチータ鉱山とスアレス・トレスオラスにつながるのだ。

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以上は原文を訳して約10分の1くらいの長さに縮めてまとめたものです。まあ、私は最初からこの『不発弾のカバン』のデタラメさを1年以上かけて延々と指摘していたわけですが、それにしても、エル・ムンド紙がいつからこれほどの詳しい情報を知っていたのか、非常に疑問が残ります。

同時に猛烈にはらわたが煮えくりかえります。少なくとも警察発表と現場の目撃証言が食い違っていることくらい、当初から分かっていたはずで(エル・ポソ駅での目撃証言は今まで全く報道されていなかった!)、このいい加減でデタラメ極まりない『不発弾』を唯一の証拠として判事局と警察が次々と逮捕者を出していき、それを、全力をあげて応援していたのは、当のエル・ムンド自身なのです!

特にアストゥリアスのコンチータ鉱山でのダイナマイト窃盗に関しては、この新聞がほとんど名探偵さながら推理を立て(すべて『不発弾』が出発点)、その推理の正しさをこれ見よがしに報道していたのです。こうしてエミリオ・スアレス・トレスオラスにありとあらゆる罪をなすり付けてきたのもエル・ムンド紙です。

それがどうして今頃になって掌を返すように、この記事の発表となったのでしょうか。考えられることは一つしかありません。上の要約の中にもありましたが、ダイナマイトがGoma 2 Ecoではなく、ETAがいつも使用しているTitadyneだった、つまり「真犯人」はETAである、という、そして警察や国家防衛隊(グアルディア・シビル)の中に、その真相を隠して国民党に責任をなすりつけ、社会労働者党を3月14日の選挙に勝たせるようにさせた、という、国民党が昨年来大声で叫んでいるトンデモ陰謀論を後押ししよう、ということでしょう。

昨年来この新聞の人事転換がどう行われたのか、調べてみますが、国民党系の編集者が昨年の秋の初めごろから大挙して乗り込んできたのではないか、と疑っています。どうでもいいけど、どうせどっちも嘘つきなんだけどね。

さらに、この警察のデタラメ発表をデタラメと知りつつ勝手な「作文」をでっち上げ、ムチャクチャ逮捕とデッチアゲ裁判、「被害者の味方」ヅラして点数を稼いで世間を欺くバカ判事フアン・デル・オルモ。その後ろにいて「世の中はオレ様が動かしている」と思いあがる現代の異端審問官バルタサル・ガルソン。それに乗っかって「対テロ戦争のチンドンヤ」に余念のないホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ。

どいつもこいつも、薄汚ねえ野郎ばかりだ!

こら! エル・ムンド! CIAとかモサドとかの名前をちょっとでも言ってみろ! コノヤロー!

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