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(回答先: 「シオニズムと対決するユダヤ人たち」からの翻訳:『イラクのユダヤ人』(第2部) 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 20 日 08:25:13)
傲慢で汚いアングロサクソン、狡猾で残忍なシオニスト、短絡思考の若いアラブ人:今も昔も変わらぬ構図
こういった話は大体は知っていたのですが、このNaeim Giladiの文章をじっくりと訳してみて、改めてアングロサクソン、シオニスト・ユダヤ、アラブ人の相関関係を確認しました。アングロサクソンとシオニストはともかく、短絡的でオッチョコチョイのアラブの若い衆が、まんまと彼らの「テロ」の手先になっていく構図です。
また作者はここでは詳しく触れていませんが、英国とシオニスト、米国とシオニストの深い関係は、言わずもがなでしょう。米英がシオニストのために、シオニストが米英のために動いてきたことを二重写しにしてこの文章を読んでみると、事の真相が非常に良く分かってくるはずです。絡み合った彼らの目的は一つ。元CIA局員イーヴランドの言うとおり、『それは実際にはイスラエルのユダヤ人人口を増やすだけの目的だったのだが。』
また今回の最後の段落には、作者の言うに言えない無念の思いがあふれているようです。
『古い、文化の高い、豊かな共同体は根こそぎになっていた。そしてその人々は東ヨーロッパのユダヤ人たちによって支配される土地に植え替えられた。東ヨーロッパ・ユダヤ人の文化はイラク系ユダヤ人にとって、異質なものであるばかりではなく、全面的に有害なものであったのだ。』
しかしこの40年代後半から50年代初期にかけてのイラクでの出来事を知っている日本人がどれくらいいるのでしょうか。私のこの翻訳作業が、少しでもその人口を増やすことに役に立つことができたら、この上ない幸いです。
本文中でちょっと気になることがあります。1941年の英国による反ユダヤ感情をあおりながらの政権転覆策謀のさなか、ドイツ系のラジオ局「ベルリン」が、『パレスチナのユダヤ人たちが英国人に伴われてファルージャ市の近くでイラクに対して戦っている』という誤報を流したことですが、作者も言うようにこれがアラブ人の反ユダヤ感情に火をつける最大のきっかけになってしまったわけです。
作者は以後この点には触れていないのですが、これはたまたま偶然の「誤報」だったのでしょうか。「ベルリン」に英国側が意図してガゼネタをつかませたのでしょうか、それともドイツもこの「誤報」に協力したのでしょうか。
今の私には何とも判断がつきかねます。