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2005.05.19
Web posted at: 14:20 JST
- CNN
ワシントン(CNN) ウズベキスタン東部アンディジャンなどで反政府デモを政府軍が鎮圧し死者数百人が出たとされる問題で、米国務省は18日、政府軍がデモ参加者に意図的に発砲した疑いがきわめて濃厚になってきたとの見方を示し、真相解明に国際的調査の開始を求めた。
米国務省のバウチャー報道官は、「報告を今まとめているところだが、事態の推移とウズベキスタン政府の対応について、非常に懸念すべき状況が見てとれる」「ウズベキスタン軍による無差別な武力行使で、非常に多くの市民が殺害された模様だ」と述べた。
バウチャー報道官は、イスラム過激派「ウズベキスタン・イスラム運動(IMU)」のメンバーを収監した刑務所が襲撃され囚人が釈放されたなど、イスラム原理主義組織による活動の情報に懸念を示しながらも、ウズベク政府は「もっと徹底して透明性の高い調査結果を示すため、もっと努力しなくてはならない」と批判。「信頼性と透明性の高い調査が必要で、国際社会はそれを支援する用意がある」と述べた。
デモ鎮圧の真相については、国連のアーバー人権高等弁務官も独立した国際調査の必要を指摘し、「ウズベキスタン政府が国際法を守ると約束している以上、国際法が認めている集合結社や表現の自由も尊重するよう」呼びかけた。
事実関係の詳細はまだ明らかになっていないが、12日の暴動と武力鎮圧は、宗教的に過激な行動をとったとして逮捕された数人の釈放を求めるグループが刑務所を襲撃したことが発端となった模様。これを機に一時はアンディジャン中心部に1万人が集まり、反政府デモを展開し、カリモフ大統領の辞任を求めた。
このデモに向かって、治安維持部隊が無差別発砲したとされている。政府側は、死者数は169人で、このうち32人が政府軍兵士、残りは武装勢力だと発表。これに対して野党勢力などは700人以上が殺害されたと主張している。
事件後、ウズベキスタン政府は外国メディアや外交官のアンディジャン入りを禁止。これを批判された政府は、18日に国連や外交関係者、外国メディアがアンディジャンの現地視察を行ったが、約500人の遺体が安置されたと言われる学校には行かせず、市民との接触も禁止した。
デモの武力鎮圧を命じたとされるカリモフ政権は、同時多発テロ後の米軍のアフガニスタン攻撃やイラク戦争を支持し、国内の基地使用と米軍駐留を認めるなど、ブッシュ政権と緊密な関係を築いている。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200505190006.html