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(回答先: ザルカウィ勢力が会合か シリアでと米軍高官 投稿者 へなちょこ 日時 2005 年 5 月 19 日 16:34:36)
一水会の主張です。
―私だけが知っている「ザルカウィ」と「デタラメ宰相」のサマワ訪問―
(平成16年11月19日)
アラファト議長の弔問に駐日パレスチナ代表部を訪れる
ここ暫くの間、複数の友人が訪ねて来たり、原稿の締め切りが重なったりして何かと忙しく、「今週の一言」を更新することができなかった。読者の方々にお詫び申し上げたい。この間、香田証生氏の殺害、アメリカ大統領選でのブッシュ再選、パレスチナ自治政府のアラファト議長の逝去など、様々な出来事があった。とりわけイラク・ファルージャ情勢が激化しているさなか、私の見解を出せなかったことは忍びない。
しかしながら大筋においては、これまで指摘してきた通り、アメリカの侵略・占領に一切の義はなく、占領を拒否する抵抗運動の側に理義があるという私の考えは全くも変化していない。現在米軍がファルージャで行なっている乱暴狼藉は、ジュネーブ協定違反であるだけでなく、新イラク軍(大部分はクルド人)をも巻き込むことで、国家帰属者としてのイラク人同士を反目させようとする状況を作っており、これもイラク国土の破壊に加え、社会基盤そのものの解体を促進する「民族浄化」(エスニック・クレンジング)という大犯罪なのである。
また、アメリカは何かと「ザルカウィ」という敵をでっち上げることによって、一般のイラク人の反占領抵抗運動、イラク解放運動を弾圧し、それを正当化しているが、だいぶ前から、イラク人だけでなくアラブ人のほとんどが「『ザルカウィ』なる人物など存在しない」と認識している。ザルカウィの使われ方もそうだが、先のアメリカ大統領選挙投票日の4日前にタイミングよくビンラディンの映像が流され、アメリカ国民の危機感を煽っていた。だが、あのビデオ映像がいつのものであるかは、誰にも分からない。従って「ビンラディン」も「ザルカウィ」も、アメリカがアフガンやイラクを好きなように攻撃するための口実にすぎないのではないか。
これまで私はイラク人やアラブ人とコンタクトを取ってきた。現地の情報に基づいて彼らと認識を共有し、各メディアでも指摘し、発言してきた。だが最近になってようやく、日本のメディアも「米軍の相手は我々だ ファルージャの宗教指導者『ザルカウィは攻撃の口実』」(『東京新聞』11月16日付夕刊)などといった報道がなされるようになった。記事の一部を以下に紹介しておきたい。
「総攻撃の最大標的とされたアルカイダ系テロリスト、ザルカウィ容疑者について、米軍は『逃亡した可能性が大きい』と発表したが、現地では以前から『ファルージャに潜伏』という米軍や暫定政府の主張に否定的な見方が強かった。
今年7月にインタビューしたファルージャの宗教指導者、アブドゥラ・アルジャナビ師は『米軍と戦っているのは外国人ではなく私たちだ』と語り、ザルカウィ容疑者との関係を否定した。
武装勢力にも影響力を持つ同師は『ザルカウィはイラク開戦の際の「大量破壊兵器」と同じ。攻撃の口実に過ぎない。占領への抵抗を続ける私たちは米軍にとって、ザルカウィと同じものなのだろう』と話し、ファルージャの完全制圧こそが米軍の目的と指摘する」
七月に会見したクバイシ師の組織、イラク・イスラム聖職者協会は、「ファルージャの人々は平和的解決のために努力した。攻撃による犠牲の責任はすべてアラウィ首相にある」との声明を発表し、暫定政権を批判している。また、来年一月に予定されている国民議会選挙もボイコットする意向だ。
アメリカが躍起になってファルージャ攻撃を行なっているのは、来年1月の国民議会選挙を形だけでも成功させければ、面子が丸つぶれだからだ。大量破壊兵器もなく、サダム・フセイン大統領もを追放したいま、「自由」や「民主主義」がどれだけのイラク人に受け入れられたというのか。アメリカは、利権とイスラエル防衛という目的のため楽観的な見通しで、イラクを侵略・占領したのである。ところが、イラク人の激しい抵抗に遭って、かなりたじろいでいる。ファルージャでの蛮行は、その反動であり、イラク抵抗運動への見せしめなのである。
ここにきて、アメリカNBCテレビが、ファルージャの民家の中で横たわっていた二人のイラク人のうち、一人を米兵が射殺するシーンを撮影し、放映した。これはイラク国内外で大きな話題となった。しかし、このような情報が同テレビから提供されたこと自体は評価できるものの、一事が万事でこれだけで終わらないということなのだ。問題はこのような事件がイラク全土で、とりわけファルージャにおいて行なわれているということなのである。この一件だけをクローズアップすることによって他の事件が闇に葬られてはならないのだ。
それにしても11月17日、わが小泉首相は民主党の岡田代表との党首討論において、「自衛隊を撤退させろと言うことならば、米軍も撤退させろと言うことか」と何をトチ狂ったか分からないが、いきまいた答弁をした。まさに、これこそがアメリカのポチ振りを示している発言であるし、一国の宰相が権限も及ばない他国軍隊まで言及してしまうお粗末さ加減なのである。もし仮に岡田代表が「米軍も一緒に撤退させろ」と話していれば、何と答えたのだろうか。この真意をみて呆れるあまり言葉も出なくなった。小泉首相の答弁や話は七変化どころではない。いくらなんでもいい加減すぎるのではないか。
こんな宰相に野党はうまく丸め込まれてしまっているようだ。ダラシなさ過ぎる。力量不足は否めない。だが、もっとダラシないのは権力チェックを最大の使命とするマスコミではないだろうか。権力のいい加減さをチェックする機能がブレているのではないか。何回となく切り込んでいける題材があるにもかかわらず凛とした役目を果たしていない。これでは「一億総保守化傾向」の中で言論操作されているようなものだ。
さて、「いい加減」首相が、12月14日に期限切れを迎えるイラク特措法の延長を行なうと宣言した。そういえば、ブッシュもブレアも、イタリアのベルルスコーニも、「自国=地獄」の軍隊の慰問のため、現地を電撃訪問したことがある。我が「デタラメ殿」の小泉も、行きたくて仕方ないはずだ。何よりのパフォーマンスになるからだ。自衛隊の派遣延長が決まれば恐らくクウェート経由で現地サマワを電撃訪問し、自衛隊員たちを激励、慰問するであろう。デタラメ殿は実は今年の五月ごろにサマワの訪問を試みたが、果たせなかった。今度こそは、行かなければ格好がつかないということだ。しかし、サマワでは、アフワン・イスラミーヤが手ぐすねをひいて歓迎してくれるであろう。
我が「デタラメ首相」より先に、なんと中東地域全体を統治する米中央軍のアビゼイド司令官が16日にサマワの陸上自衛隊の宿営地を訪問したそうだ。駐留期限が切れる間近なために米軍が後ろ盾に回ることで支援するとアピールし、「駐留期間を長引かせよう」と足抜けできないようプレッシャーをかけているのだ。敵は様々な手法を使ってアメリカのアメリカによるアメリカの利益のために日本を引きずり込んでいる。
そこに少しでも、大義があれば理解ができようが、全く大義がない以上、「恥を知れ、無教養者ども」と最後まで対峙することが、「先駆、洗練、戦闘」の筋を通すことになるのではないか。
アメリカには思想がない。もちろん志操もない。あるのは国家の死相である。
最後にインフォメーションを一つ。「レコンキスタ」308号が出来上った。今回は、1面で日本人人質事件を中心に、イラク情勢について分析した。2面では、「経済界から見たイラク戦争と戦後復興」というテーマで、イラクに長期間赴任されていた元商社員・岡長祐二氏と私が対談。日本が大量のドル買いを行なったことで、事実上、アメリカの対イラク戦費を肩代わりしているというカラクリを暴く。普段の「レコン」とは一味違った視点での記事なので、ぜひご一読願いたい。そのほか、今月1日に東京・新宿の大成建設本社で銃を発砲し、立てこもった木川智氏の声明文全文を掲載。連載やコラムも充実した16ページタブロイド版にてお届けします。
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【ワヤクチャ】
一水会は新右翼なのでしょうが、この文章を読む限り結構まともですね。
鈴木邦男率いる「言論で勝負する民族派団体」との事ですが。
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