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(回答先: フェルガナ盆地周辺の飛び地国境線(過去記事など) ウズベキスタン・キルギス・タジキスタン 投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 5 月 18 日 17:11:12)
05/18 09:42 国境の町、住民が「支配」 警察崩壊、不気味な静けさ
【カラス(ウズベキスタン東部)18日共同=佐藤親賢】二つの
国を隔てる急流に架け直された橋を、人々が自由に行き交う。ウズ
ベキスタン側には旅券の審査も税関もなくなっていた。大規模な反
政府暴動が起きたウズベク東部アンディジャンを逃れた多数の避難
民が、隣国キルギスへの脱出ルートとした国境の町カラスに十七日
、入った。
司法や警察機構は崩壊し、住民支配に近い状況が生まれている。
しかし人々は、カリモフ大統領批判を慎重に避け、政権への恐怖感
はなお残る。町は不気味な静けさに包まれていた。
「日本の記者か?」。キルギス側の検問所。自動小銃を持った国
境警備隊員が何度も旅券と記者の顔を見比べる。水量の豊富な幅約
二十メートルの国境の川に避難民らが自主的に橋を架け直したのは
、数日前だ。
キルギス側から、鉄材などを組んだ粗末な橋を渡る。自動車は通
れない。ウズベク側には検問所も何もなく、そのまま素通りだ。
「ここには警官も町長もいない。みんな逃げちまったよ」。日焼
けした顔のウズベク人男性運転手(21)がにこりともせずに言う
。警察署、裁判所などは暴動後に住民の焼き打ちに遭い、税関庁舎
の残骸(ざんがい)からはまだ黒い煙がくすぶっている。確かに街
頭には制服の警官や兵士の姿はない。
町の中心部にある行政庁舎。二、三日前までカリモフ政権に反対
する住民が町長らを人質に立てこもっていたというが、現在は人け
もなく静かだ。
副町長と名乗る初老の男性は「どこから入国したのか。査証(ビ
ザ)がないなら、出て行ってもらいたい」と話しかけてきた。マス
メディアに騒がれたくないとの態度がありありだ。
橋は約二年前、カリモフ政権の命令で破壊された。住民がキルギ
ス側と行き来することでウズベク側の貧しさを実感し、不満が高ま
るのを恐れたためといわれる。
橋のたもとの市場でパンを売る女性は「橋がつながって商売が良
くなった」と顔をほころばせる。だが、カリモフ大統領をどう思う
かと聞くと「住民に一番重要なのは、橋の再建」とはぐらかしてそ
っぽを向いた。
「外国人だね」と近づいてきた理髪業の男性(56)は小声で言
った。「ここにはイスラム過激派なんかいない。ただ、まともな生
活をしたいだけなんだ」
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[2005-05-18-09:42]
05/18 08:57 ウズベキスタン
ウズベキスタン 中央アジアの内陸国。旧ソ連時代の1990年
にカリモフ・ウズベク共産党第1書記が大統領に就任し現在3期目
。2003年に大統領任期を5年から7年に延長、大統領に終身で
訴追免責特権を与える法案が議会で可決され、政権の独裁傾向が一
層強まった。04年3月から4月にかけ、各地で過激派による連続
爆破テロが発生し50人以上が死亡。同7月には米大使館付近など
3カ所で同時自爆テロが起きた。今回、反政府暴動が起きた東部フ
ェルガナ盆地はイスラム過激派の活動が活発。(共同)
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