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(回答先: フェルガナ盆地周辺の飛び地国境線（過去記事など） ウズベキスタン・キルギス・タジキスタン 投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 5 月 18 日 17:11:12)
05/17 19:27 本音は政権維持で一致 ウズベク情勢で米中ロ
治安部隊による発砲で多くの犠牲者を出したウズベキスタンの反
政府暴動。ロシア、中国の周辺国やウズベクに基地を置く米国は、
中央アジアでのイスラム過激派台頭と政情の不安定化に警戒を強め
る。市民への弾圧には懸念を示しながらも、カリモフ政権存続を望
む点で三カ国の本音は一致している。
グルジア、ウクライナなどで相次いだ反ロシア政権誕生で、旧ソ
連圏の独立国家共同体（ＣＩＳ）への影響力を著しく低下させたロ
シアにとって、中央アジアは「最後のとりで」の意味をもつ。
特にウズベクは米国に基地を提供する一方、最近は米国の人権侵
害批判を嫌い、ロシア接近の姿勢を打ち出していただけに、カリモ
フ政権の動揺は好ましくない。
一方で来年のサンクトペテルブルク・サミット（主要国首脳会議
）を控え、民主化弾圧を支持するわけにもいかない。こうした制限
の中でプーチン大統領は、ウズベク情勢を「国際テロとの戦い」と
位置づけることでカリモフ政権を明確に支持した。
ロシアはウズベク危機を「米国からの影響力排除の機会」（外交
筋）ととらえているが、「カリモフ政権が危機を乗り切り、長期的
に親ロシア路線を維持するかどうか確信が持てないのも事実」（同
）だ。
米国は、治安部隊が丸腰の市民に無差別発砲したにもかかわらず
、非難のコメントを出すのが欧州連合（ＥＵ）に比べ遅れるなど歯
切れが悪い。背景には、米国が遂行する「対テロ戦争」へのカリモ
フ政権の多大な貢献がある。
二〇〇一年の米中枢同時テロを受けた米軍によるアフガニスタン
攻撃で、同国と隣接するウズベクが基地使用と米軍駐留を許可。イ
ラク戦争でも、武力行使への明確な支持を早い段階で表明した。
米国はカリモフ大統領に、政治、経済改革を通じた安定の確保を
求める一方、あくまでも現体制を擁護する方針だ。
西部にイスラム教徒のウイグル族、約八百万人が住む新疆ウイグ
ル自治区を抱える中国は、ウズベクの暴動が、自国の治安に影響す
ることを懸念、注視している。今月末に、カリモフ大統領が訪中す
るのを機に、両国は治安対策などについても協議する予定だ。
中国外務省の孔泉報道局長は十七日、「中国はいかなるテロ、過
激主義、分裂的行動にも反対する」と、カリモフ政権への絶対的支
持を表明。ウズベクのイスラム過激派が、新疆自治区の独立を求め
るイスラム過激派と結び付くことだけは何としても避けたいところ
だ。（モスクワ、ワシントン、北京、共同）
20050517 1927
[2005-05-17-19:27]
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。