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パンタ笛吹の帝国現地レポート(30) [TUP速報]
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/464.html
投稿者 white 日時 2005 年 5 月 18 日 16:21:57: QYBiAyr6jr5Ac
 

□パンタ笛吹の帝国現地レポート(30) [TUP速報]

 http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/543

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パンタ笛吹の帝国現地レポート(30)
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 グルジアの「バラ革命」やウクライナの「オレンジ革命」などが成功した
のは、水面下でアメリカが有形無形の手助けをしていたからだ、とたびたび
言われています。
 
 ところが今回のウズベキスタンの「緑色革命」(イスラムのシンボル色)
は、「テロ集団の反乱鎮圧」という名目のもとに、惨たらしい悲劇をもたら
しました。

 ある少年が、「軍は僕たちを、ウサギのように撃った」と訴えたり、無差
別銃撃で負傷したデモ参加者たちを、警官が追いかけ、トドメを刺してまわ

ったというニュースを、辛い気持ちで読んでいます。

 ぼくは1975年に、3ヶ月ほどアフガニスタンに滞在していたことがあ
るので、隣のウズベキスタンは身近に感じていました。

                     (パンタ笛吹/TUP)

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★ここにもアメリカの暗い影が・・・

 米国の「テロとの戦い」の新しい同盟国であるウズベキスタンでは、反政
府デモの鎮圧で、一般市民も含めて500人の犠牲者が出た。
 そのウズベキスタンにおける人権侵害の実体を暴露したことが原因で大使
を罷免されたと主張するウズベキスタンの元英国大使、クレイグ・マレーは、
今回の惨事について、こう語った。

「あのデモは、タリバーンのようなイスラム過激派が先導したと喧伝されて
いますが、参加者には穏健的なイスラム教徒が多く、宗教的な要因は、大し
たことはなかったのです。

 この惨事は、米政府の横っ面をはるようなできごとです。というのは、米
国は、拷問が日常的に行われていると悪名高いウズベキスタンの軍や警察に、
年間10億円もの援助をしているからです。

 米政府は、『ウズベク警察に、あまり弾圧的になりすぎないような尋問の
仕方を教えている』と主張しますが、それは基本的に真実ではありません。
 ブッシュ政権が、そんなウズベクの治安機構に何十億円も与えるのは、南
部のカナバードという町にアフガン軍事行動のための米空軍基地を置かせて
もらっている『甘いお礼』なのです」

            英国 オブザーバー紙  5月15日
http://observer.guardian.co.uk/international/story/0,6903,1484252,00.html


★CIAはウズベクでテロ容疑者を拷問

 ウズベキスタンは人権侵害国リストの常連だったのだが、ブッシュ政権が
「テロとの戦い」の同盟国として宣言して以来、人権問題には急に口をつぐ
むようになった。その沈黙は、ウズベクの人権侵害を助長する陰謀ではない
か? と米政府は何度も非難されてきた。

 CIAは、テロリスト容疑者を、米国内で拷問にかけると、新聞などがか
ぎつけ非難されるので、テロ容疑者を第三国に送り込み、その国の治安機関
に拷問をさせ、情報を引き出すという極秘の作戦を展開している。

 この極秘作戦に利用されているのがウズベキスタンで、すでに数十人のテ
ロ容疑者が搬送され、ウズベキスタンの刑務所につながれているという。
 
 CIAは公式にはこの搬送事実を認めてはいないが、今月始め、ニューヨ
ーク・タイムズがすっぱ抜いた調査記事によると、テロ容疑者を世界中に空
輸している飛行機と同じ機体番号のCIA関連航空機が、タシケントの空港
に着陸している飛行記録をつかんでいる。
 その飛行記録によると、2002年から2003年末にかけて、同機は、
中東やヨーロッパから、少なくとも7回以上、タシケントに飛んでいる。

英国 オブザーバー紙  5月15日
http://observer.guardian.co.uk/international/story/0,6903,1484251,00.html


★3年半前にはこんなニュースが・・・  (2001年11月)

 ウズベキスタンは、ブッシュ大統領の新しい「友人」になった。
ウズベク政府は、「人道支援や災害救助」のみに使うという名目で、米空軍
が、国内の飛行場を使用することを認めた。
 実際には、特殊部隊を含む米軍が、すでに軍事目的で上陸している証拠が
あるのに、それを断固として否定している。

 雑誌ネイションのヒロ記者は、ウズベキスタン軍高官の考えている「救助」
や「人道支援」の意味について、こう語る。

「救助というのは、タリバーン兵士たちを殺して連合軍を『救助』するとい
う意味です。そして、食料や医薬品が不足して困っている一般市民を救うた
め、タリバーンを排除するのが、『人道支援』ということなんです」

 これでブッシュ政権は、新しい友好国家の「醜い腹黒さ」に目をつむらな
ければならなくなった。
 ある匿名の米政府高官は、アメリカとウズベキスタンの関係を、このよう
に評した。

「それは近ごろの若者のデートみたいなものだ。ときどき結婚にまで発展す
るけれど、一時的な交際禁止命令を受けたりもする。
 まあ今のところは、われわれは婚約して、うまくつきあっているみたいだ
けれどね」

・・・しかし、この両国の「結婚」は、アメリカがテロと戦うためには、
「自由」でも「民主的」でもない国に頼らなくてはならない、といういい例
である。

    コモン・ドリームス・ニュースセンター 2001年11月8日
http://www.commondreams.org/views01/1108-02.htm


★『テロリスト』という言葉を使うのは間違い

 2003年に、シュワルナゼ元大統領が政権から追い出されたグルジアの
「バラ革命」が起きると、ウズベキスタン政府当局は自国もそれに追随する
ことを恐れて、政府反対派や報道機関を弾圧した。
 それと同時に、海外から派遣されていた多くのNGO団体も、国内での活
動を禁止された。

 治安当局は、政府に不満を持つ疑いがあれば、一般の会社であれ宗教団体
であれ次々に閉鎖に追い込み、6000人にのぼる政治犯を投獄した。
 タシケント在住の人権監視グループのアリソン・ジル代表は、反政府集会
が行われた現地の状況をこう語る。

「政府に対する抗議は、政治的な目的や宗教的な不平不満が原因というより
も、経済的な貧困の問題や、政府による過度な干渉に反対して起きているの
です。

 ホワイトハウスは、『自由になった囚人たちのいくらかは、テロリスト組
織に属している者たちだ』と発表しましたが、私には米政府が誰を指してそ
う言ったのか分かりません。

 今回の反政府デモに、『テロリスト』という言葉を使うのは間違いです。
ウズベク政府は、テロリストという単語を、『自分たちが囚人を拷問するの
は、テロを撲滅するためだ』と、自己正当化するために使っているからです」
 
               ガーディアン紙 5月14日
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,3604,1483791,00.html


★CNNもBBCも見られない

 ウズベキスタン政府は、国営テレビやラジオを通じて、国民に、「東部の
デモは収拾がつき、状況はコントロールされている」と公式発表をした。
 その反面、国民が海外のニュースを見聞きしないように、CNNやBBC
などの外国ニュースメディアの電波をさえぎり、それらのチャンネルでは娯
楽番組しか映らないようにしている。

 国営テレビのニュースでは、「武装した犯罪者たちが治安部隊を襲撃した」
と伝え、彼らを「過激派」と呼んでいる。

           BBCワールドニュース  5月13日


★ベイビーブーマーは、欲張りな世代

 私も含めて、ベイビーブーマー(米国版・団塊の世代)は、史上最も強欲
な世代として、歴史に刻まれるだろう。
 われらが世代の影響は巨大だ。若いころは、性ホルモンに突き動かされる
ままセックス革命を引き起こし、避妊ピルを流行らせ、老いて性ホルモンが
衰えると、今度はバイアグラを流行らせている。

 年をとってきたわが世代は、「年令差別をした」と会社に訴訟を起こし、
「老人には医薬品を無料にしろ」と圧力をかけている。
 昔は「自由な愛」を御旗に掲げていたが、今のスローガンは、「血圧降下
剤を無料に!」だ。 
 わが世代は、自分さえ良ければ子供などどうなってもいいと考え、資源を
むやみに浪費している。

1966年・・・貧困基準以下の老人は29%、子供18%
2003年・・・貧困以下の老人は10%に減少、子供はそのままの18%

 ワシントン経済研究所のヘザー・バウシー女史はベイビーブーマーが老齢
になって、自分たちが快適な老後が送れるように勝手に政策を変えている、
とこう説明する。

「年輩者たちはすでに引退した人が多いので、集会に参加したり、国会議員
に陳情書を書いたりするヒマが十分にあります。子供たちには選挙権がない
し、その親たちにも政府を動かすほどのお金も力もありません」

     ニコラス・クリストフ ニューヨーク・タイムズ  5月1日
http://www.nytimes.com/2005/05/01/opinion/01kristof.html


★ウソをつかれて、何ともないの?

 イラク戦争が始まる半年ほど前、2002年の初秋のころ、おだやかな話
し方をする威厳のある年輩者のグループが、わが社のデスクを訪れ、こう訴
えた。

「ブッシュ政権が、イラクを武力攻撃すると、私たちは確信しています。
何万人の罪のないイラク人市民が殺され、何千人の米兵も死ぬでしょう。
イラク戦争後の占領統治は、『お茶の子さいさい』のまったく反対になるで
しょう。

 イラク人たちはアメリカを解放者としては見ず、米軍が駐留するかぎり、
彼らを怒りに燃え立たせるでしょう。その戦争は何百億ドルというお金がか
かり、米国は、世界中のイスラム教徒に、ますます嫌われるでしょう。
イラク侵攻は、テロを減らせるどころか、逆に増やしてしまうでしょう。

 ブッシュ政権は、表向きは戦争は避けられるかもしれないと装おっていま
すが、彼らはすでに侵略を決意していて、戦争の準備を着々と進めていると、
私たちは疑っています」

・・・あれから3年近くたった今、彼らの予言は、すべて正しかったことが
証明された。特に、イギリスで近ごろ暴露された極秘メモにより、ブッシュ
政権が米国民を騙し続けていたことが裏付けられた。

 私は怒っている。そのわけは、血なまぐさい戦争に引きずり込まれたから
というだけでなく、リーダーたちのあからさまなウソを、米国民が平気で受
け入れていることに怒っているのだ。
 クリントン元大統領のくだらない醜聞のときには、メディアは絶え間なく
焚き付けて、大火事になるまで騒ぎ続けたのに・・・。
 
   クレイ・エヴァンス  ボルダー・デイリー・カメラ紙 5月15日
http://www.dailycamera.com/bdc/insight/article/
0,1713,BDC_2494_3776272,00.html

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配信担当 萩谷 良
電子メール: TUP-Bulletin-owner@y...
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