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天木直人・メディアを創る ( 5/18) 私は澤地久枝ファンです
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投稿者 天木ファン 日時 2005 年 5 月 18 日 14:00:23: 2nLReFHhGZ7P6
 

5月18日―メディアを創る

◇私は澤地久枝ファンです

澤地久枝が17日東京新聞の夕刊に「私の憲法論」の中でその思いを書いていた。その内容をここで繰り返さない。彼女がそこで書いていることを私は100%支持する。すなわち・・・イラク攻撃を行った米国の今の軍事優先政策は、「殺し、殺させるなかれ」という人類共通の悲願、「人間的な生活の最低限の前提」である平和、を無視した不幸な政策であり、米国は不幸な国である。その米国に小泉内閣は無表情に追従した。主権者無視、問答無用の政治によって変えられようとしている憲法9条に対し、緊急措置として我々が出来る事は、「憲法9条は変えない」という意思表明しかない・・・そういう思いである。
私は澤地久枝にあったことも話した事もない。しかし彼女書いたものからうかがい知れるその主張に通底したもの、それは名もない犠牲者にそそぐ優しいまなざし、平和に対する根源的な反発である。
同じ女流作家の文章として昨日の曽野綾子の文章を思い出す。澤地は曽野の対極に位置する女性だ。私は澤地久枝にエールを送りたい。

◇イラク自衛隊派遣違憲訴訟の判決下る

 イラク自衛隊派遣違憲訴訟は北海道の箕輪登氏による訴訟から始まって東京、大阪、名古屋、静岡、山梨など全国10箇所ほどで行われている。私も名古屋訴訟の原告の一人として参加してきた。この自衛隊派遣をどうしても認めるわけにはいかないからだ。
その訴訟の初めての判決が16日東京地裁の鬼沢友直裁判長から下された。自衛隊のイラク派遣が違憲かどうかという判断を避けて、「訴えの利益」が認められないと請求を却下した判決である。
想定されていたとはいえやはり残念な判決である。今回小泉政権が米国のイラク攻撃を正当化し戦乱のイラクへ武装した自衛隊を米国の有志連合軍として派遣した事は、どこから見ても憲法違反である。何を言っても聞く耳を持たない小泉首相の間違った政策を阻止するには、もはやその違憲性に訴えて「法の支配」による阻止しかない、そういう思いで我々は訴訟を行った。
卑しくも法曹を志した裁判官であるのなら、この訴えを正面から受け止め、その違憲性の有無を審理して結論を出して欲しい。訴訟を起こした者たちは皆同じ思いでいる。
それなのに裁判官は正面からの憲法論議を避け門前払いを食わせたのだ。裁判官としてあまりにも卑怯ではないか。この東京地裁の判決を最初の例として、今後はその他の地裁においても雪崩を打ったように同様の却下の判決が下りるであろう。
しかし我々はこれに失望してはならない。あきらめてはならない。どんなに却下され続けようと、それでも違憲訴訟を続けよう。恥ずべきは裁判官の方だ。保身の為に小泉政権におもねる裁判官は、裁判官として良心を捨てたのだ。呵責を感じていないはずはない。我々は裁判官が「法の支配」の重要性を今一度かみしめて、翻意をするまでこのイラク訴訟を続けていこう。イラク訴訟の輪をさらに全国的に広げていこう。自衛隊のイラク派遣はどこから見ても違憲であるからだ。法を犯したこの国の首相を放置するわけには行かないのだ。

◇核廃絶を願う被爆者たちのむなしい願い

 18日の毎日新聞に、何ともやるせない記事が出ていた。ニューヨークで開かれている核拡散防止条約再検討会議に出席した広島、長崎の被爆者たちに同行取材した毎日新聞の小山内恵美子さんという長崎支局の記者の切ない思いが伝わってくる。読んでいるうちに暗澹たる気持ちになった。それでも希望を忘れてはいけないと小山内記者は訴えているのだ。
彼女は書いている。
・・・オハイオ州デイトンにある米国空軍博物館へ長崎の被爆者5人が訪れた時の事だ。長崎への原爆投下機「ボックスカー」。銀色に光る機体の横には原爆投下を正当化する説明文。そこには長崎が受けた被害への言及は一切ない。チャールズ・メッカフ館長は、「何のために来たのか」と顔をこわばらせ、「核を持つ国がある以上、米国も対抗するため核を持たなければならない」と言い切った。被爆者は声をあげて泣いた。「長崎の被害も展示して欲しい」という願いは全く通じなかった。
会議の舞台となったニューヨークでも「厚い壁」があった。開幕初日から各国の政府代表の演説が行われたが出席し演説を聴いている政府代表は1割程度。「核兵器廃絶がこんな人が少ないところで論議されているなんて」と被爆者の一人が悔し涙を浮かべた。同感だった。
唯一の被爆国で、核兵器廃絶を訴えるべき日本政府でさえ、米国に気兼ねして消極的な姿勢が目立つ。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が今回初めて国連で原爆展を開いた。「国が主催すべきだ」との被爆者の要請に、日本の大島賢三・国連全権大使は「側面支援する」とあいまいな姿勢で終始した。惨禍にまず耳を傾けるべきは日本政府ではないか、とさえ思う・・・
被爆などの教訓をこめたはずの平和憲法さえ「改憲」の試練を迎えている。


◇民主党は自民党よりタカ派だ

 18日の産経新聞を読んであきれ果てた。首相の靖国参拝を追及した16日の衆議院予算委員会での民主党仙石由人政調会長の質問に対し、民主党の中から「中国の内政干渉に勢いをつけさせている。党執行部の外交センスのなさを露呈した」(中堅)と批判が出ているというのだ。すなわち日中関係がやや改善の兆しが見られつつある中、「靖国問題は当面静観すべき状況なのに蒸し返してしまった。首相の立場に中国は反発をせざるを得ず、国益のうえでマイナスとなった」(保守系)との懸念が広がっているというのである。
小泉首相の朋友である自民党の福田康夫議員でさえ予算委員会で小泉首相に反省を求めているというのに、民主党の中堅議員、保守系議員とはどういう考えで民主党にとどまっているのか。こんな議員に言いたい放題させている民主党の執行部とは一体なんだろう。要するに民主党は党の体をなしていないということだ。小泉首相に笑われる筈だ。

http://amaki.cc/bn/Fx.exe?Parm=ns0040!NSColumnT&Init=CALL&SYSKEY=0065

おまけ:今日の言葉
http://amaki.cc/bn/Fx.exe?Parm=ns0040!NSWhats&Init=CALL&SYSKEY=0025

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