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コリエレ紙 「犯罪組織の報復か。交換条件として、獄中にいる組織のリーダー
ほか数名の解放を要求」
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Esteri/2005/05_Maggio/17/rapita.shtml
から要約訳出します。
現地時間１６日８時半ごろ、ケア・インターナショナルのイタリア人女性職員
クレメンティーナ・カントーニさん（ClementinaCantoni ３２歳）が出勤途中の
車の中から武装グループに拉致された。
ケア・インターナショナル現地代表ポール・バーカー（PaulBarker）によると、
カラシニコフで武装した４人の男が、クレメンティーナさんの乗っていた白の
トヨタ カローラの窓ガラスを割り連れ去った。運転手は、動くと撃つぞと
脅された。またこの車は同組織の同僚から譲り受けたばかりだったという。
カルザイ大統領の広報官Jawed Ludinは、地下犯罪組織に転向した元タリバン
特に銀行強盗で獄中にいるティラガイ（Tilagai）団6名との関与を否定せず、
「我々は幾つかの情報を得ているが、カントーナ嬢の安全上公表できない」と
述べた。
タリバン広報Abdul Latif Hakimiは、事件への関与を否定。
電話インタビューで「ムジャヒディンは女性を誘拐しない。我々が決して行わない
ことのひとつだ」と述べた。
カブール警察犯罪捜査課チーフのAbdul Jamil氏によると、犯人グループは（タリバン
や反政府組織とは関係ない）地元犯罪組織で、その拘束中のリーダーTela Mohammed
は事件の関与を認めたという。
また同警察筋は、犯人グループがTela Mohammed他数名の仲間の釈放を要求している
ことを認めた。
アフガニスタン政府は取引に応じない構え。
在アフガニスタン伊大使館、NATO軍、アフガニスタン国防省が’調整テーブル’を設け、
開放に向けて動いている。
この事件を受けたアフガニスタン在住外国人コミュニティ（約2千人）は、犯罪組織が
イラク式人質事件を始めることを恐れている。
クレメンティーナさんが拉致された地区には、外国人がよく通うレストランやホテルが
多くあり、昨年８月のインターネット・カフェ爆破ではビルマ人国連技師が犠牲に
なっている。
クレメンティーナさんの家族は、メディアに取材自粛を求めている。
母親は昨晩ショックによる血圧低下で病院に運ばれた。家族は代理人を通じ、メディアが
クレメンティーナさんのプライバシーを尊重している点に感謝を表明しつつ、
「我々には、ジャーナリストの取材を受けるエネルギーが残っていません。
現在のところ、政府から新たな情報は得ていません。せめていまひとときだけでも、
我々への接触を自粛してもらえないだろうか」 と述べた。
ミラノ出身。ケア・インターナショナル女性職員。アフガニスタンでは女性の援助活動
に従事。過去の２年間は、未亡人の保護、食料医薬品援助、女性による小さなビジネス
を支援する活動を精力的に行っていた。
首都カブールでは、クレメンティーナさんの解放を求めて数百の未亡人、女性たちが
抗議デモを行っている。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。