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05/12 22:39 ロシアに賠償請求 ソ連占領でラトビア議会
【モスクワ12日共同】ラトビア議会は十二日、第二次大戦後の
ソ連による占領に対し、後継国ロシアに損害賠償を求める決議を採
択した。欧州では、東欧や旧ソ連のバルト三国、ウクライナなどで
、過去のソ連支配に批判が強いが、戦後六十年を経て賠償問題に発
展するのは極めて異例の事態だ。
賠償問題では、ナチス・ドイツ支配下にあったバルト三国へのソ
連軍進攻を「解放」とみるか「新たな占領」ととらえるかの歴史認
識問題が最大の焦点。ロシアとラトビアは最近の国境交渉で決裂し
たばかりで、関係悪化が決定的となった。
決議は、請求額確定のため、占領の被害額を算定する特別委員会
を三カ月以内に設置するよう政府に委任した。
ロシアのプーチン政権は、九日にモスクワで開催した対ドイツ戦
勝六十周年記念式典で、欧州の戦後に節目をつける思惑だった。ラ
トビアとも国境画定で調印の予定だったが、新たな対立を招く誤算
となった。
20050512 2238
[2005-05-12-22:39]