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イタリア軍イラク派兵の背景を、週刊誌ディアーリオ(Diario)と国営RAI衛星
ニュースがルポにまとめて公表 というニュースです。
駐留予定地にイタリアが開発した油田があることは、開戦前から左派系メディアを
中心に報道されていたため目新しいニュースではありません。
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Esteri/2005/05_Maggio/13/nassiriya.shtml
開戦ひと月前に政府に提出されたある書類。
イラクのイタリア兵、目的は石油
ディアーリオ誌と国営RAIニュース24がまとめた調査によると、イタリア軍
ナッシーリア(Nassiriya)は”黒い黄金”のため。
ローマ発 〜 作戦名”アンティカ・バビロニア”。イタリア兵をナッシーリアに
送った理由は、人道目的や国際同盟軍としての戦略的貢献だけではなかったようだ。
おそらくその強い動機としては、世界第二位の産出量を誇るイラクの石油の存在が
現実として横たわる。週間ディアーリオとRAI24ニュースが行った調査が、それを
裏付けている。
マッツィーニ通り(*RAIの住所)は、ジークフリド・ラヌッチ(SigfridoRanucci)
がまとめたルポルタージュ ”石油の名の下に〜やっかいな真実”を今朝7:34
から放映した。(地上局RAI3でも同時刻に放映)
写真、ビデオ、証言の数々
イタリア軍の活動の様子を収めた写真、ビデオ、証言の数々が、我が国の兵士たちが
原油埋蔵量の豊富な地域ナッシーリアに駐留する主目的が油田と精製施設の警護で
あることを示している。またこの調査には、国会に報告書を提出した政務次官や
コジモ・ヴェントゥッチ(CosimoVentucci)上院議員、産業活動省顧問への
インタビューを含む数々の証言が含まれている。
開戦ひと月前
開戦ひと月まえの2003年3月、イタリア政府はテラモ(Teramo)の経済戦略研究家
ジュゼッペ・カッサーノ(GiuseppeCassano)が産業活動省の委託で作成した
膨大な報告書を受け取る。カッサーノ教授の立場は、イタリアは”ハルファヤ
(Halfaya)とナッシーリアの原油”に狙いを定めるべき であった。
カッサーノはこのイラク戦争を、初期”戦下の緊急事態”その後に復旧活動の道が
開かれると仮説を立て、よって”第二期は初期より興味深い事態が予測される”と
書いている。
1997年、Eni(Ente Nazionale Idrocarburiイタリア炭化水素法人)は
イラクが備蓄する石油の開発協定にこぎつける。
しかしながら、サダムが商談開始を経済制裁終了後に引き伸ばすふりをしたため、
協定は紙の上でしかなかった。外交筋はUnita’紙に対し、Eniの経営陣が”暫定的に”
ナッシーリアに赴いたものの、現状の治安状態では復興期(第二期)に程遠いと
述べたと証言している。
05年5月13日