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米上院外交委、ボルトン氏指名判断せず 採決は本会議へ
2005年05月13日10時47分
ブッシュ米大統領が国連大使に指名したボルトン国務次官の就任を承認するかどうかを検討していた上院外交委員会は12日、承認の是非を判断せずに採決を上院本会議に委ねる異例の決定をした。上院は与党の共和党が多数を占めていることから、いまのところ本会議でボルトン氏の国連大使就任が承認される可能性が高いが、与党の支持を固め切れなかったブッシュ政権は苦しい立場に追い込まれた。
ルーガー委員長(共和党)が採決を目指す方針を明言していたこの日の委員会では、前回の会合でボルトン氏の資質に疑問を呈した共和党のボイノビッチ議員が、再び「外交の顔にはふさわしくない」と批判。委員会として同氏を推薦することは避け、指名を承認するかどうかは上院本会議に委ねるべきだとの考えを明らかにした。みずからは本会議で反対票を投じる意向も表明した。
外交委員会の構成は共和党10人、民主党8人。採決でボイノビッチ議員が反対に回ると9対9で可決が見込めない。このためルーガー委員長は同議員の提案を踏まえ、委員会の推薦なしに事案を上院本会議に回すことへの賛否を問い、共和党が賛成。民主党は反対したが、可決。判断を避けて、本会議に「丸投げ」した形となった。
上院の構成は共和党55人、民主党44人、無所属1人。民主党は今後、ボルトン氏の指名を否決するため共和党の切り崩しを目指す構えだ。
外交委員会の異例の決定に先立ち、ライス国務長官は11日に出演したCNNテレビの番組で「ジョン(ボルトン氏)は国連で強力な存在感を発揮する」と主張。マクラレン大統領報道官も12日、「ボイノビッチ議員の決断は尊重するが、ボルトン氏は(国連大使という)重要な立場にふさわしい人物だ。上院で承認されることに自信を持っている」と語った。
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http://www.asahi.com/international/update/0513/006.html