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講演で訪れた下関で見たこと、考えた事 天木
講演のために下関市を訪れた。生まれてから57年10ヶ月ぶりに再訪した下関市であった。勿論記憶はない。亡くなった父親とともに当時の朝日新聞、関門支局で働いていたという方がいて、主催者のご親切で会いに言った。95歳のその人は、その記憶が驚くほど正確で、当時の情景を空想しながら、60年近くの時の経過をかみしめた。
下関市に滞在中に、報道関係者から、イラクで襲撃され拉致された斎藤氏のことについてコメントを求められた。私にどの様なコメントが期待されているか分からないが、私はメデアの誰もが書かない次のコメントをした。果たしてこのコメントが採用されてメディアに流れるのかどうか分からないが、どうしても行っておきたかった。それは日本の自衛隊にかつて勤務し、訓練を受けていた者が、いかなる理由にせよ、みずから外国の洋平に志願し、世界の戦争に参加していたこと、そして今度のイラク戦争でイラク人に敵対し米軍を警護していた事を我々日本国民はどう考えればよいか、自衛隊幹部や防衛庁長官、小泉首相はどう考えるのかと言う点である。平和憲法の下で、専守防衛の自衛隊が、自衛隊員をどのように教育しているか私は知らない。しかしたとえ平和教育をしているとしても自衛隊は軍隊である、軍隊である以上、実戦に憧れる、そして実戦に従事すれば人を殺す事に専念する、それを仕損じた時に敵の攻撃にさらされる、これが戦争の現実なのである。税金を使って育て上げた専守防衛の自衛隊員の中には斎藤氏以外にも同様の考えを持った者が他にもいるという記事を読んだ。我々はこれを真剣に考えるべきだろう。
イラク情勢はかつてないほど危険になってきている。もはや世界の誰も今のような状態でイラクの治安が回復するとは思っていないであろう。あのアフガニスタンの状況さえ治安回復には程遠いのだ。そんな中で一人米国だけが民主化は成功させるとテロ掃討作戦を激化させている。世界は最悪の方向へ向かいつつあるような気がする。
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