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日本共産党機関紙赤旗に連載されている 『ストップ・歪んだ教科書』という扶桑社の歴史教科書への批判記事の中で南京大虐殺 従軍慰安婦・朝鮮人強制連行について書かれた非常に重要な部分があったので下記に要約してみた。
まず新しい歴史教科書を作る会の会報がいかに扶桑社の教科書を宣伝していたかを赤旗は掲載している(五月五日付)。それによると
『日本を糾弾するために捏造された南京大虐殺・従軍慰安婦・朝鮮人強制連行などの嘘も一切書かれていません』(2004年7月号『史』)
なんとこの三つは嘘だと断定し、だから掲載していないというのである。
では実際はどうなのか。赤旗記事によると扶桑社の教科書では
@脚注に『南京事件』として『実態については資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解があり、今日でも論争が続いている』と書くのみ。
A強制連行は『徴兵や徴用が、朝鮮や台湾にも適用され』とあたかも強制ではなく法に基づく徴用であるかのように記述。
B 従軍慰安婦についての記述は一切無し。
であるという。もちろんこのような内容は悲惨な侵略戦争の犠牲となったアジア諸国の人々そして我が国の国民をもを愚弄し、馬鹿にするものであることは間違いない。
赤旗紙面でも笠原十九司・都留文化大教授がこのでたらめな教科書に非常に厳しい批判を行っている。特に南京大虐殺について
『「なかった」がこの教科書の本音。事件の有無すらもあいまいにしたいという意図が透けて見える』
『(連合軍の軍事裁判を恐れた日本軍部の命令で各部隊が戦闘記録を焼却したが)焼却されずに残った3分の1の部隊の戦闘記録だけでも、万単位の中国人を殺害している部隊がある。南京城内だけでなく、南京市全体や近郊の農村でも被害が記録されている。従軍記者や被害者・当時南京にいた外国人が虐殺を証言している~などから十万人単位の被害は間違いない』
『(虐殺まぼろし論について)その論拠はすべて研究で論破されており、歴史学会ではすでに学問的意味を認められない。「作る会」の論者たちは使い古された論をもう一度引っ張り出して繰り返しているにすぎない』
と指摘している。そして記事は以下の笠原教授の言葉で締めくくられていたのであった。
『歴史に学ばないものは同じ過ちを繰り返す。このような教科書が国の検定に合格したのはすでに過ちを犯しつつあるということではないか』