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(回答先: 中国、キルギス派兵 軍事・諜報ニュース(2005/06/04) 投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 6 月 06 日 20:27:43)
中国軍、キルギス駐留検討 独立運動の国内波及阻む
【モスクワ=内藤泰朗】中国が、三月の大規模市民暴動で政権崩壊した中央アジアの小国、キルギスに軍を駐留させることを検討していることが明らかになった。旧ソ連圏で相次ぐ政権転覆の動きが中国国内に波及するのを事前に阻止するのが目的とみられるが、実現すれば人民解放軍の外国駐留は初めてとなる。
ロシアの有力日刊紙ベドモスチが二日伝えたところによると、ロシアと中国、中央アジア四カ国で構成する上海協力機構(SCO)筋は、中国軍の基地がキルギス南部のオシに配置される可能性があると語った。中国軍はSCO軍として駐留し、反テロ、反麻薬活動に従事することになるという。中国外交筋もキルギスへの中国軍展開の可能性を「真剣に検討している」と表明している。
一方、キルギスではすでに、アフガニスタンで「反テロ戦」を続ける米軍とロシア軍が首都ビシケク郊外に隣接する形で空軍基地を維持している。キルギスのオトゥンバエワ外相代行はインタファクス通信に対し、SCOや旧ソ連圏でつくる集団安保条約機構の意見を尊重し、「検討することになるかもしれない」と語った。ただ、同外相代行が五月中旬に訪中した際には、中国軍のキルギス駐留は議題にのぼらなかったとしている。
中国側は、隣接するキルギスやウズベキスタンで起きた市民暴動が、中国からの分離独立闘争の続く新疆ウイグル自治区に飛び火することを強く警戒。反テロやイスラム原理主義勢力の封じ込めという名目で、中国軍のキルギス駐留が実現すれば、中国の中央アジア地域への影響力はさらに拡大するとみられる。
かつて「ロシアの柔らかな下腹」「ロシアの裏庭」と呼ばれた中央アジアは、旧ソ連圏の各国で大変革が進み、旧ソ連時代から影響力を持つロシア、新興勢力の中国、そして米国が、影響力をめぐって駆け引きを繰り広げる舞台となった。
(産経新聞) - 6月6日2時33分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050606-00000010-san-int