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激しいつばぜり合いが続く中南米情勢、近況(スペイン語各紙)
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/1061.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 6 月 06 日 06:41:54: SO0fHq1bYvRzo
 

激しいつばぜり合いが続く中南米情勢、近況(スペイン語各紙)


この数日間に、スペイン語各紙には緊張の度を増す中南米情勢がさまざまに報道されています。その一部をお知らせします。(各記事では見出しと簡単な内容に短い説明を加えます。)


まずベネズエラ関連。

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チャベスは、暗殺計画が続いていることを告発
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129086
(IBLNEWS 6月2日)

ベネズエラ大統領は、自分に対する暗殺計画が進行中であることを明らかにした。ただし誰がその背後にいるのか、は語っていない。しかし前回の機会(2002年4月)では米国が陰謀の背後にいたことを以前から非難している。

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2002年クーデターでは、米国(CIA)とそれに支援されたベネズエラの富裕階層が雇った「左」右のゴロツキ、オプス・デイと中心にしたカトリック教会、アスナールの一党などが、その背後にいたことは明白です。

ただチャベスも、一方で米国を非難しつつ一方で政府系TV局の開局にこぎつけるなどのしたたかな根回しは忘れていません。


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ベネズエラは民主主義監視機構の設置に反対
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129219
(IBLNEWS 6月5日)

ベネズエラは米州機構事務局長ホセ・ミゲル・インスルサに、民主主義を監視するメカニズムを創設することは容認できない、と告げた。Alí Rodríguez Araque議員は「我々の国民の貧困に立ち向かうよりも大きな民主主義の利益はありえないのだ。」と語った。

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「民主主義監視機構」とは、現在米国が米州機構に提案している、「民主主義」に逆らう国を見張ってそこに「介入する」仕組みを明文化するものです。その民主主義が、米国の各機関、およびそれと一体化した中南米富裕階層が好き放題に活動できる仕組みであることは、言うまでも無いでしょう。


次はキューバ関連。

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米国上院議員が米州機構にキューバへの連帯を求める
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129158
(IBLNEWS 6月4日)

米国上院議員Mel Martínezは米州機構に対して、「キューバ国民に対する連帯のメッセージを送る」ように求めている。米州機構総会は6月5日から7日まで、マイアミの北にあるFort Lauderdaleで開催される。

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もちろんですが、このMel Martínezはフロリダ(ジェブ・ブッシュ支配)選出の亡命キューバ人で、反カストロの急先鋒。この「キューバ国民に対する連帯のメッセージ」が何を意味しているのか、は明白でしょう。「もうじきフィデルはくたばるから、早くこっちの味方になって動け!」。


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フィデル・カストロは「テロ・マフィアが米国の権力を握っている」と言う
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=129128
(IBLNEWS 6月3日)

カストロ・キューバ首相は、ヒトラーのナチよりももっと危険なテロ・マフィアが米国の中で権力を握っている、と非難した。一方で反カストロ主義テロリストのPosada Carrilesが米国で囲われていることも非難した。

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「ヒトラーのナチよりももっと危険なテロ・マフィアが米国の中で権力を握っている」これは正しいでしょう。


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カストロはラテンアメリカでのテロに対する法廷の設置を提案
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/06/05/internacional/1117963871.html
(El Mundo 6月5日)

フィデル・カストロはラテンアメリカでのテロリズムを取り締まるための裁判所の設置を提案し、米州機構に、Posada Carrilesをテロで起訴しているベネズエラに身柄送検させるよう米国に圧力をかけることを求めた。

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もちろん「ラテンアメリカでのテロリズム」とはCIAやFBI、米国南方軍およびその手先によるテロ活動を意味します。(相変わらず元気だ、このオジサン!)


次はボリビア関連です。

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公式筋によるとボリビアの60%の市街地が封鎖される
http://www.europapress.es/europa2003/noticia.aspx?tabID=1&ch=94&cod=20050602090030
(Europa Press 6月2日)

大統領Carlos Mesaに対して、炭化水素(石油と天然ガス)企業の国有化を求める貧困インディオ層を中心とする反政府運動が激化しており、首都ラ・パスでは多くの道路がバリケードで封鎖されている。

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このボリビアの状況については背後に複雑な要素が絡んでいるのですが、人口の過半数を占めるインディオ貧困層(主に首都ラ・パスのあるアンデス高地に住む)とスペイン系白人を主体として東部の低地に住む富裕層との争いの上に、チリやアルゼンチンなどの近隣諸国に対する反感、そして欧米諸国の大資本の思惑が絡み、非常に面倒な状態です。

米国が白人富裕層だけについているのか、と言えば必ずしもそうではなさそうで、貧困地区では例によってコカイン栽培でやっと生きているような現状で、そのコカイン流通路にCIAと統一教会が絡んでいることは間違いないでしょう。コロンビア同様に「恒常的な騒乱状態」を作り「南米の火薬庫」を維持し続けることが彼らの方針のようです。


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ボリビアの首都で危機が深まり、食料と燃料が不足し始める
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/06/03/internacional/1117828669.html
(El Mundo 6月3日)

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上と同内容ですが、ラ・パスで食料と暖房用燃料の不足が深刻になりつつあることが報道されています。

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