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20世紀文明の象徴WTCの崩落からちょうど4年、2005年9月11日、日本において、新自由主義のクーデターが成就した。「彼ら」は、(4年前と同様に?)周到に準備した大博打を打ち、そして勝利したのである。憲法違反の衆議院解散で幕が上がったこの芝居が、新自由主義によるシステムの<革命>の一環であることを理解している政治家は少ない。日本共産党もおそらくいまだこの認識に到達してはいない。小泉が辞めても自民党が元にもどることはない。党内になお残る旧自民党勢力は、小泉派・官邸エージェント部隊によって改宗させられ、駆逐されるであろう。「改革」のスピードを競う前原民主党は、新自民党の補完勢力となり、日本の政治地図からは早晩姿を消す。反ネオリベ救国統一戦線が国会の内外に築かれなければならない。
今回の事態を、日本の近代化・市民社会化にとって不可欠のプロセスであると達観(傍観)する向きもあるが(例えば宮台真司。宮台は論壇、メディアの世界で阿修羅における考察者K氏の役割を演じはじめている。彼の憲法9条論そして労働組合攻撃、さらにネオコン再評価をみよ)、これは今回の事態が、不可逆の革命的プロセスであることを見誤るものだ。「彼ら」は、衰退の過程に入った資本蓄積の史的なシステムが、その寄生性を高めつつ新たな搾取のメカニズムを構築する、そのためにこそこの革命を遂行している。「なにも変わらないためには、すべてが変わらなければならない」のである。宮台らが想定するような、小泉政治に懲りた社会的弱者がやがて自ずから覚醒してゆくような事態は期待薄であり、「彼ら」の革命を凌駕する全く新たな知的道徳的なランドスケープが切り拓かれてゆかないかぎり「市民の勝利」はありえない。
新党日本が、マスメディアの徹底した妨害にもかかわらず164万票を獲得したことは、旧来の枠組みを超えた統一戦線を多くの国民が求めていることの現れである。ネオリベ革命の第二段は、憲法改正をターゲットに遂行される。マスメディアは、さっそく憲法改正に向けた次なる「劇場」装置の仕込をはじめた(本日付朝日新聞、星浩「政態拝見 改革第3幕へ」)。菅直人グループは、早晩実施される国民投票にむけ憲法改正反対運動を上記の救国統一戦線運動と連結させ、共産党、社民党、国民新党、日本新党支持層とのネットワーク網を築くと同時に、まもなく起こる政界再編にむけて準備を整えるべく行動を開始すべきだ。すでに新自民党・政府は、共謀罪・サイバー取締り法案の再提出を決定した。これは反ネオリベ統一戦線を壊滅させる最強の武器だ。ワイマール共和国は「平和的」かつ「合法的」に葬られたことを忘れないでおこう
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